
東京駅でみどりの窓口を探しているのに、なかなか見つからない——そんな経験はありませんか?日本最大級のターミナル駅である東京駅は構造が非常に複雑で、みどりの窓口がどこにあるのか迷う方がとても多いのが現状です。実は東京駅にはJR東日本とJR東海の窓口が別々に存在しており、目的によって行くべき窓口が異なります。
✅ この記事でわかること
✓ JR東日本・JR東海のみどりの窓口の全箇所と場所
✓ 各窓口の営業時間と混雑しやすい時間帯
✓ 混雑を避けるためのテクニック
✓ みどりの窓口以外でのきっぷ購入方法
近年はみどりの窓口の大幅な削減が進んでおり、かつてあった場所がなくなっているケースも珍しくありません。この記事では、東京駅のみどりの窓口の最新情報を徹底ガイドします。
東京駅のみどりの窓口はどこにある?全箇所を完全ガイド

JR東日本のみどりの窓口は改札内外に5箇所
東京駅にはJR東日本のみどりの窓口が5箇所設置されています。改札の外に3箇所、改札の中に2箇所という配置です。改札外にあるのは「八重洲北口」「丸の内南口」「丸の内地下北口」の3箇所で、すでにきっぷを持っていない方はこちらを利用することになります。改札内にあるのは「東北・上越・北陸新幹線 北のりかえ口」と「東北・上越・北陸新幹線 南のりかえ口」の2箇所で、こちらは在来線から新幹線に乗り換える際に便利な窓口です。5箇所もあるのは東京駅ならではの規模感ですが、東京駅はとにかく広大なため、目的に合った窓口を事前に把握しておくことが快適な利用への第一歩です。なお、JR東日本とJR東海は別会社であるため、新幹線の種類によって利用すべき窓口が異なる点にも注意が必要です。東北・上越・北陸方面はJR東日本、東海道・山陽方面はJR東海の管轄となります。
改札外3箇所の場所と営業時間
| 窓口名 | 営業時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| 八重洲北口 | 5:30〜23:00 | 北自由通路沿い。東海道新幹線利用者にも近い |
| 丸の内南口 | 9:00〜19:00 | 改札を出て右すぐ。営業時間が短い点に注意 |
| 丸の内地下北口 | 5:30〜23:00 | 有人窓口6台。地下鉄からのアクセスが良い |
3箇所の中で特におすすめなのが丸の内地下北口です。有人カウンターが6台と最も多く、営業時間も5:30〜23:00と長いため、混雑時でも比較的回転が早い傾向にあります。東京メトロ丸ノ内線の改札からも近く、地下通路を通ってアクセスできるため雨の日にも便利です。一方、丸の内南口は営業時間が9:00〜19:00と他の2箇所より短いため、早朝や夜間には利用できません。八重洲北口は北自由通路沿いにあり、日本橋方面やバスターミナルからのアクセスに優れています。
JR東海の「JR全線きっぷうりば」は別に6箇所ある
東京駅のきっぷ窓口で意外と混乱しやすいのが、JR東日本とJR東海の窓口が別々に存在するという点です。東海道新幹線(のぞみ・ひかり・こだま)のきっぷを購入したい場合は、JR東海の「JR全線きっぷうりば」を利用するのが確実です。実はJR東海は「みどりの窓口」という名称を使用しておらず、代わりに「JR全線きっぷうりば」という独自の名称を使っています。これはJR東海がJRグループの中で唯一、「みどりの窓口」の名称とロゴを使わない方針を採用しているためです。東京駅のJR東海きっぷうりばは八重洲側を中心に6箇所あり、八重洲北口・八重洲中央口・八重洲南口のほか、新幹線の各のりかえ口にも設置されています。のりかえ口のきっぷうりばは当日分の切符購入に限られる場合があるため、事前購入には改札外の窓口を利用しましょう。なお、JR東日本のみどりの窓口でも東海道新幹線のきっぷは購入可能ですが、一部の割引商品や企画きっぷはJR東海の窓口でしか取り扱っていないものもあります。
初めてでも迷わない窓口への行き方
東京駅は在来線だけで10面20線以上のホームがある巨大ターミナルのため、初めての方は目的の窓口にたどり着くまでに迷ってしまうことも珍しくありません。最もわかりやすいアクセス方法を窓口ごとにご紹介します。八重洲北口のみどりの窓口は、在来線ホームから八重洲北口の改札を出て左に進むとすぐに見つかります。丸の内南口は丸の内南口改札を出た直後の右手にあり、赤レンガ駅舎の荘厳な雰囲気の中にあります。丸の内地下北口は地下1階に位置しており、東京メトロ丸ノ内線の改札から連絡通路を通って約3分でアクセスできます。JR東海のきっぷうりばに行くなら、新幹線の案内表示に従って八重洲側に向かうのが確実です。東京駅の構内案内図は各所に設置されていますが、スマートフォンのJR東日本アプリにも構内図が掲載されているため、事前にダウンロードしておくと安心です。
「みどりの窓口」という名称が誕生したのは1965年(昭和40年)のことです。当時、国鉄がコンピュータによる座席予約システム「マルス」を導入し、指定席券を発売する窓口に緑色の看板を掲げたのが始まりです。「みどり」の由来には「新緑のさわやかさ」や「旅の希望」といった意味が込められており、緑色のマルスのマークは今でもJR各社の窓口のシンボルとなっています。ただし、JR東海だけはこの名称を使用していません。
みどりの窓口でできること・できないこと

みどりの窓口で購入・手続きできるサービス一覧
みどりの窓口は、JRのきっぷに関するほぼすべてのサービスを取り扱う「万能窓口」です。主なサービスとしては、新幹線・特急の指定席券の購入、乗車券の購入、定期券の購入・更新、きっぷの払い戻し・変更、団体旅行のきっぷ手配などがあります。さらに、学割証や障害者手帳を使った割引きっぷの発行、ジパング倶楽部やフルムーンパスなど特別な割引制度を利用したきっぷの購入も、みどりの窓口ならではのサービスです。外国人旅行者向けのJapan Rail Pass(ジャパンレールパス)の引き換えや利用開始手続きもみどりの窓口で行えます。複雑な経路のきっぷ(途中下車を複数回行う長距離きっぷや連絡きっぷなど)も、窓口の係員に相談しながら最適なきっぷを組み立ててもらえるのが最大の強みです。また、座席の細かい希望(窓側・通路側の指定、車両の前方・後方、隣席の空き具合の確認など)にも柔軟に対応してもらえます。
指定席券売機では対応できない手続き
近年、JR東日本が普及を進めている指定席券売機は、新幹線や特急の指定席券を自分で操作して購入できる便利な機械です。しかし、すべてのサービスをカバーしているわけではありません。指定席券売機で対応できない主な手続きには以下のようなものがあります。まず、学割証やジパング手帳、障害者手帳を使った割引きっぷは、係員による証明書の確認が必要なため、指定席券売機では購入できません。また、複雑な経路のきっぷや、乗車区間が遠方で券売機に登録されていない駅へのきっぷも対象外です。払い戻しについても、指定席券売機で購入したきっぷの一部は券売機で返金処理が可能ですが、クレジットカード購入分やイベントきっぷなどは窓口対応が必要になることがあります。こうした制限があるため、「窓口でしかできない手続き」のために行列ができやすくなっているのが現状です。
「話せる指定席券売機」という新しい選択肢
JR東日本が近年積極的に導入を進めているのが「話せる指定席券売機」です。これは通常の指定席券売機にオペレーターとの通話機能を追加した端末で、画面上のボタンを押すとコールセンターのオペレーターにつながり、対話をしながらきっぷを購入できます。オペレーターが遠隔で券売機の画面を操作してくれるため、通常の指定席券売機では発行できない一部の特殊なきっぷも購入可能です。みどりの窓口の代替として位置づけられているこの端末は、窓口が閉鎖された駅を中心に設置が進んでおり、東京駅にも複数台が設置されています。ただし、学割などの証明書が必要な割引きっぷは、証明書をカメラに映して確認する方式のため、窓口よりも時間がかかる場合があります。また、通話の待ち時間が発生することもあり、繁忙期にはオペレーターにつながるまで数十分かかったという報告もあります。
みどりの窓口と指定席券売機の使い分け早見表
✅ 指定席券売機でOK
・新幹線・特急の指定席券
・自由席特急券
・乗車券(主要区間)
・えきねっと予約の受け取り
・定期券の継続購入
⚠️ みどりの窓口が必要
・学割・障害者割引きっぷ
・ジパング倶楽部の割引利用
・Japan Rail Passの引き換え
・複雑な経路のきっぷ
・一部のクレジット払い戻し
このように、単純な指定席券の購入であれば指定席券売機で十分に対応できます。繁忙期にみどりの窓口に長蛇の列ができている場合は、まず自分の用件が券売機で対応可能かどうかを確認してみましょう。
なぜみどりの窓口は減っている?全国的な削減の背景
JR東日本の「7割削減」計画と利用者の反発
2021年、JR東日本はみどりの窓口を2025年までに約7割削減する方針を発表しました。当時、管内440駅に設置されていたみどりの窓口を、最終的に約130駅程度にまで縮小するという大胆な計画でした。背景にあったのは、えきねっとやスマートEXなどオンライン予約サービスの普及と、コロナ禍による利用者数の落ち込みです。JR東日本としては、デジタル化を推進し、人件費の削減と業務効率化を図る狙いがありました。計画は予定通りに進められ、2024年4月時点で209駅にまで減少しています。しかし、窓口の急激な削減は想定以上の混乱を引き起こしました。残された窓口に利用者が集中し、60分以上の待ち時間が常態化する駅が続出したのです。大宮駅では昼から夕方にかけて最大60分待ちが日常的になり、繁忙期には1時間45分以上の待ち時間が報告されるなど、社会問題にまで発展しました。
削減計画の凍結と臨時窓口の設置
利用者からの強い反発を受け、JR東日本は2024年5月にみどりの窓口の削減計画を一旦凍結する方針を表明しました。それまでの3年間で窓口数を半分以下にまで減らしていた計画にブレーキがかかった形です。凍結と同時に、繁忙期(年末年始・ゴールデンウィーク・お盆など)には閉鎖した窓口を臨時で再開したり、既存の窓口に人員を増強したりする対策も発表されました。2024年のお盆期間には、閉鎖していた6駅でみどりの窓口を臨時開設し、44駅で窓口を増設するという対応が取られています。この問題が示しているのは、デジタル化の推進と有人サービスの維持のバランスの難しさです。特に高齢者や外国人旅行者、学割などの証明書が必要な学生にとっては、対面での窓口サービスは依然として不可欠な存在です。東京駅は日本最大のターミナルであるため現時点では窓口が維持されていますが、利用者数の多い駅ほど混雑が集中しやすい状況は続いています。
デジタル化が進む中で窓口が必要とされる理由
「えきねっとがあるのになぜ窓口が必要なのか」という疑問は、JR東日本の経営側からすれば当然の発想です。しかし実際には、窓口でなければ対応できない手続きが数多く残っているのが現実です。最も大きいのが証明書を必要とする割引きっぷの問題です。学割を利用するには学生証と学割証の提示が必要であり、障害者割引にも手帳の確認が求められます。これらはオンラインでの本人確認が整備されていない限り、デジタル化が困難です。また、外国人旅行者のJapan Rail Passの引き換え業務も窓口でしか行えず、インバウンド需要の回復に伴って外国人利用者による行列が長くなっている駅もあります。さらに、JR各社の予約システムがえきねっと(JR東日本)・スマートEX(JR東海)・e5489(JR西日本)と乱立していることも混乱の一因です。複数の新幹線を乗り継ぐ場合、一つのシステムでは予約が完結せず、結局窓口に頼らざるを得ないケースも少なくありません。
みどりの窓口の今後はどうなるのか
みどりの窓口の将来については、完全廃止ではなく「縮小しつつもデジタルとの共存」を目指す方向に軌道修正されたと見られています。JR東日本は「話せる指定席券売機」の設置拡大や、指定席券売機で対応可能な手続きの範囲拡大を進めています。2024年には指定席券売機できっぷの払い戻し機能が追加されるなど、券売機の機能は着実に向上しています。一方で、「券売機の操作が難しい」「エラーが出たときに対処できない」という声は根強く、特に年配の利用者からは有人窓口の存続を求める意見が多く寄せられています。東京駅のみどりの窓口については、日本最大のターミナル駅である以上、当面は現在の規模が維持される見通しです。ただし、今後の利用状況やデジタルサービスの進化によっては、窓口数や営業時間の調整が行われる可能性はあります。利用を考えている方は、最新の営業情報をJR東日本の公式サイトで確認しておくことをおすすめします。
みどりの窓口で使われている座席予約システム「マルス」は1960年に世界初のオンライン座席予約システムとして稼働を開始しました。「MARS」は「Magnetic electronic Automatic Reservation System」の略で、日本の鉄道が世界に先駆けてコンピュータ予約を実現した画期的なシステムです。現在は第5世代の「マルスV」が稼働しており、全国のJR各社の座席を一括管理しています。
東京駅のみどりの窓口の混雑を避けるコツ
混雑しやすい時間帯と曜日を知っておく

東京駅のみどりの窓口で長時間待ちたくないなら、混雑のピークを避けるのが最も効果的な対策です。一般的に最も混雑するのは平日の12時〜18時の時間帯で、ビジネスパーソンの出張帰りや旅行客が集中します。特に金曜日の夕方は翌日からの旅行に備えてきっぷを購入する人が多く、週の中で最も混み合う傾向があります。逆に、早朝(5:30〜8:00)や夜間(20:00以降)は比較的空いており、待ち時間なしで利用できることも珍しくありません。曜日別では、月曜日と火曜日が比較的空いている傾向にあります。繁忙期(年末年始・ゴールデンウィーク・お盆前後)は曜日や時間帯に関係なく混雑するため、できる限りオンラインサービスで済ませるか、繁忙期の数日前に訪問しておくのが賢明です。丸の内南口の窓口は営業時間が短い反面、八重洲側に比べて利用者が少なく、穴場として知る人ぞ知る存在です。

事前にオンライン予約をしてから窓口に行く方法

みどりの窓口の待ち時間を大幅に短縮できる裏技が、えきねっとで事前予約してから指定席券売機で受け取る方法です。えきねっとでは自宅のパソコンやスマートフォンから新幹線・特急の指定席を予約でき、予約後に東京駅の指定席券売機できっぷを受け取ることができます。券売機での受け取りは操作も簡単で、予約時に使ったクレジットカードを挿入するだけで数十秒で発券されます。この方法なら、みどりの窓口に並ぶ必要はありません。また、新幹線eチケットサービスを利用すれば、きっぷの受け取り自体が不要になります。えきねっとで予約した際に交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)を登録しておけば、改札にICカードをタッチするだけで乗車できるのです。ただし、在来線の特急券や一部の割引きっぷはeチケットに対応していないため、利用可能な列車を事前に確認しておきましょう。
指定席券売機を使いこなすポイント
東京駅の構内には指定席券売機が多数設置されており、みどりの窓口に行かなくても多くのきっぷが購入できます。しかし、「操作が難しそう」「間違えたらどうしよう」という不安から敬遠している方も少なくありません。実際に使ってみると意外とシンプルで、画面の指示に従って「乗車日」「乗車駅」「降車駅」「列車」「座席」の順に選んでいくだけです。最も便利な機能が「乗換案内から購入」で、出発駅と到着駅、乗車日時を入力するだけで最適な列車とルートを自動で提案してくれます。また、えきねっとの予約番号を入力して受け取る場合は、トップ画面の「インターネット予約の受取り」ボタンから簡単に操作できます。困ったときは画面上の「係員呼出」ボタンを押せば近くの駅員が駆けつけてくれますし、「話せる指定席券売機」ならオペレーターとリアルタイムで会話しながら操作できるため、初めての方でも安心です。
外国人旅行者がみどりの窓口を利用する場合
インバウンド需要の回復に伴い、東京駅のみどりの窓口では外国人旅行者の利用が増加しています。外国人旅行者がみどりの窓口を訪れる最も多い理由が、Japan Rail Pass(ジャパンレールパス)の引き換えと利用開始手続きです。Japan Rail Passは海外で引換証を購入し、日本国内のJR主要駅のみどりの窓口でパスポートを提示して実物のパスに引き換えるシステムです。東京駅の場合、JR東日本のみどりの窓口(特に丸の内地下北口)で手続きが可能です。この手続きには1人あたり10〜15分程度かかるため、外国人旅行者のグループが続くと窓口の回転が遅くなり、後ろに並ぶ日本人利用者の待ち時間が延びる原因にもなっています。外国人旅行者が特に集中するのは成田エクスプレスの到着後の時間帯で、午前10時〜午後2時頃がピークです。この時間帯に窓口を利用する予定がある方は、少し時間をずらすか、別の窓口を利用することをおすすめします。
💡 混雑回避のベストプラクティス
1. まずオンライン(えきねっと/スマートEX)で予約を試みる
2. 券売機で対応可能なら指定席券売機を使う
3. 窓口が必要な場合は早朝(5:30〜8:00)を狙う
4. 丸の内地下北口が最も窓口数が多く回転が早い
5. 繁忙期は数日前に事前購入しておく
東海道新幹線のきっぷは「JR全線きっぷうりば」で
JR東海がみどりの窓口を名乗らない理由
東京駅で東海道新幹線のきっぷを買おうとして「みどりの窓口」を探したら、新幹線乗り場付近には見当たらない——という経験をした方は少なくないでしょう。これは、JR東海がJRグループで唯一「みどりの窓口」の名称を使用していないためです。JR東海の窓口は「JR全線きっぷうりば」という名称で統一されています。その理由については諸説ありますが、JR東海が独自のブランドアイデンティティを重視し、他社と差別化を図る意図があるとされています。1987年の国鉄民営化でJR各社が誕生した際、JR東海は在来線と新幹線の両方を管轄する会社として、独自の路線を歩む姿勢を打ち出しました。「みどりの窓口」のロゴマークは国鉄時代から続くものですが、JR東海はあえてこれを採用せず、自社独自のデザインの看板を使用しています。なお、サービス内容自体はJR東日本のみどりの窓口とほぼ同等で、JR全線のきっぷを購入することができます。
JR東海きっぷうりばの場所と営業時間
東京駅のJR東海「JR全線きっぷうりば」は、東海道新幹線の改札周辺に6箇所設置されています。改札外では八重洲北口・八重洲中央口・八重洲南口の3箇所にきっぷうりばがあり、このうち八重洲北口の営業時間は8:30〜19:00です。改札内では新幹線中央のりかえ口(左右2箇所)と新幹線南のりかえ口にきっぷうりばが設置されています。改札内のきっぷうりばは主に当日分のきっぷの購入や変更に利用されることが多く、在来線からの乗り換え時に便利です。東海道新幹線を頻繁に利用する方は、JR東海の窓口の場所を把握しておくと、JR東日本のみどりの窓口との使い分けがスムーズにできます。また、JR東海の窓口ではエクスプレス予約やスマートEXに関する問い合わせにも対応しているため、オンライン予約でトラブルが発生した際の駆け込み先としても頼りになります。
東海道新幹線のきっぷを窓口以外で買う方法
東海道新幹線のきっぷは、窓口に行かなくても複数の方法で購入できます。最も手軽なのがスマートEXで、年会費無料・登録無料でスマートフォンから新幹線の指定席を予約できます。手持ちの交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)を登録すれば、きっぷを受け取ることなくICカードで改札を通過できるチケットレスサービスです。より大幅な割引を求める場合はエクスプレス予約(年会費1,100円)がおすすめで、東京〜新大阪間で約1,100円以上の割引が受けられます。また、JR東海の指定席券売機も東京駅の八重洲側に多数設置されており、窓口と同等のきっぷが購入可能です。旅行会社を通じての手配や、金券ショップでの回数券バラ売りの購入(※回数券は2022年に廃止済み)という選択肢もかつてはありましたが、現在はオンライン予約が主流になっています。
JR東日本とJR東海の窓口の違い早見表
| 比較項目 | JR東日本(みどりの窓口) | JR東海(JR全線きっぷうりば) |
|---|---|---|
| 箇所数 | 5箇所 | 6箇所 |
| 主な場所 | 八重洲北口・丸の内南口・丸の内地下北口 | 八重洲北口・中央口・南口 |
| 得意分野 | 東北・上越・北陸新幹線、在来線特急 | 東海道新幹線、スマートEX関連 |
| Japan Rail Pass | 引き換え可能 | 引き換え可能 |
| 他社線きっぷ | JR全線購入可能 | JR全線購入可能 |
どちらの窓口でもJR全線のきっぷは購入可能ですが、混雑緩和のためにも、利用する路線に合った窓口を選ぶのが効率的です。
みどりの窓口の歴史と「マルス」システムの秘密

1965年に誕生した「みどりの窓口」の原点
「みどりの窓口」が全国の国鉄主要駅に登場したのは1965年(昭和40年)9月24日のことです。それまでの座席指定券は、駅員が電話で空席を確認しながら手作業で発券するという非常に時間のかかる方法で販売されていました。このプロセスを革新したのが、コンピュータによる自動座席予約システム「マルス(MARS)」の導入です。マルスの正式名称は「Magnetic electronic Automatic Reservation System(磁気式電子自動座席予約システム)」で、1960年に世界初のオンライン座席予約システムとして稼働を開始しました。当初は新幹線「ひかり」の座席予約のみでしたが、その後急速に対象を拡大し、全国の特急・急行列車の座席を一元管理できるようになりました。「みどりの窓口」という名称と緑色のシンボルマークは、このマルスシステムに接続された窓口であることを示す目印として導入されたのです。
マルスシステムの進化と現在
1960年に第1世代が稼働したマルスは、その後5回の大規模な世代交代を経て、現在は第5世代「マルスV」が稼働しています。初期のマルスは専用回線と大型コンピュータを使ったシステムで、処理できる座席数には限りがありました。しかし技術の進歩に伴い、扱える列車数・座席数・機能は飛躍的に向上しました。現在のマルスVは全国約4,000の端末と接続されており、新幹線・特急・急行のほぼすべての指定席をリアルタイムで管理しています。1秒間に数千件の予約処理が可能で、年末年始やゴールデンウィークの発売開始日(乗車日の1ヶ月前の午前10時)には一斉にアクセスが集中しますが、システムダウンすることなく安定稼働を続けています。また、マルスはJR各社だけでなく、一部の私鉄やフェリーの座席予約にも活用されており、日本の公共交通インフラの陰の立役者と言える存在です。
東京駅の窓口で起きた歴史的なエピソード
東京駅のみどりの窓口には、半世紀以上にわたる歴史の中で数々のエピソードが残されています。1964年の東海道新幹線開業直後は、きっぷを求める利用者が殺到し、窓口には数時間待ちの行列ができたと言われています。当時はまだマルスの処理能力が限られていたため、1枚のきっぷを発券するのに数分かかることもありました。また、1987年の国鉄民営化の際には、東京駅の窓口がJR東日本とJR東海に分割される激動の時期を経験しています。窓口の職員たちは一夜にして「国鉄職員」から「JR社員」に変わり、それまで一体だった窓口業務が二社に分かれるという前代未聞の変革を乗り越えました。近年では外国人観光客の急増により、英語をはじめとする多言語対応が求められるようになり、窓口業務の内容は時代とともに大きく変化しています。デジタル化の波の中でも、東京駅のみどりの窓口は日本の鉄道文化の象徴として、今も多くの旅の出発点となっています。
海外の鉄道窓口と日本のみどりの窓口の違い
海外の鉄道駅にも有人の切符売り場はありますが、日本のみどりの窓口のようなサービスレベルは世界的に見ても稀有な存在です。ヨーロッパの主要駅では、デジタル化の進展により有人窓口が大幅に削減されており、フランスのSNCF(フランス国鉄)やドイツのDB(ドイツ鉄道)では、自動券売機やオンライン予約が主流となっています。イギリスの鉄道でも有人窓口は縮小傾向にあり、日本のように「係員に相談しながらきっぷを組み立てる」という文化はあまり一般的ではありません。一方で、日本のみどりの窓口の特徴は、係員が複雑な運賃計算や経路検索を瞬時に行い、最適なきっぷを提案してくれるホスピタリティにあります。これはマルスシステムの高度な機能と、係員の専門知識が組み合わさって初めて実現するサービスです。海外から来た旅行者が「日本の鉄道スタッフの親切さに感動した」という声は非常に多く、みどりの窓口は日本のおもてなし文化を体現する場所の一つと言えるでしょう。
オンライン予約サービスを賢く使おう
えきねっとの基本と使いこなし方
えきねっとはJR東日本が提供するオンライン予約サービスで、東北・北海道・秋田・山形・上越・北陸の各新幹線と在来線特急の指定席を予約できます。会員登録は無料で、パソコンやスマートフォンから24時間いつでも予約が可能です。最大の魅力は割引きっぷの種類が豊富なことで、乗車日の13日前までの予約で約30〜50%の割引が適用される「えきねっとトクだ値」は利用者に大人気です。さらに早期購入で最大50%オフになる「お先にトクだ値スペシャル」など、窓口や券売機では購入できない限定割引が多数用意されています。予約したきっぷは指定席券売機で受け取るか、新幹線eチケットサービスを利用すればICカードタッチで改札を通過できます。注意点として、えきねっとで予約したきっぷはJR東日本とJR北海道の駅でしか受け取れないため、旅先のJR西日本やJR東海の駅では受け取れません。旅行全体のルートを考慮して予約しましょう。
スマートEXとエクスプレス予約の違い
東海道新幹線を利用する場合、JR東海のオンラインサービスであるスマートEXとエクスプレス予約を使い分けることが重要です。スマートEXは年会費無料で、クレジットカードと交通系ICカードを登録するだけで利用開始できる手軽さが最大の魅力です。割引額は東京〜新大阪間で約200円と控えめですが、窓口に並ぶ必要がなく、発車4分前まで予約変更が無料で何度でもできる利便性があります。一方、エクスプレス予約は年会費1,100円(税込)がかかりますが、割引額が大きく、東京〜新大阪間で約1,100円以上安くなります。さらに「EX早特21」(21日前予約)なら12,000円台まで下がることもあり、年に1回以上利用する方は年会費以上の元が確実に取れます。どちらも手持ちのICカードで改札を通過できるチケットレスサービスに対応しており、紙のきっぷを持ち歩く必要がありません。
タッチでGo!新幹線の手軽さ
最も手軽に新幹線に乗れるサービスとして注目されているのが「タッチでGo!新幹線」です。これはSuicaやPASMOなどの交通系ICカードに事前にチャージしておくだけで、予約なしに新幹線の自由席に乗車できるサービスです。対象区間は東北・上越・北陸新幹線の一部区間(東京〜那須塩原・上毛高原・安中榛名など)に限られますが、出張や帰省で短距離の新幹線を頻繁に利用する方には非常に便利です。利用方法は在来線と同じく改札機にICカードをタッチするだけで、指定席の予約は不要です。運賃は自動的にICカードから引き落とされ、通常の自由席きっぷと同等の料金が適用されます。ただし、東海道新幹線はこのサービスの対象外であるため、東海道新幹線に乗る場合はスマートEXやエクスプレス予約を利用する必要があります。
目的別おすすめ予約サービス
東海道新幹線
スマートEX(無料)またはエクスプレス予約(年1,100円)
東北・上越・北陸
えきねっと(無料)で予約→eチケットまたは券売機受取
学割利用
みどりの窓口(学割証の提示が必須のため)
このように、自分の利用スタイルに合ったサービスを選ぶことで、みどりの窓口に並ぶ時間を大幅に節約できます。デジタルサービスに慣れておくことが、快適な鉄道旅行の第一歩です。
東京駅のみどりの窓口に関するよくある質問
Q. 東京駅のみどりの窓口は何時から何時まで開いていますか?
Q. 東京駅で一番空いているみどりの窓口はどこですか?
Q. クレジットカードで買ったきっぷの払い戻しはできますか?
Q. Japan Rail Passの引き換えはどこでできますか?
まとめ
📌 東京駅のみどりの窓口ポイント総まとめ
✓ JR東日本のみどりの窓口は改札内外に5箇所、JR東海のきっぷうりばは6箇所
✓ 最も窓口数が多いのは丸の内地下北口(有人カウンター6台)
✓ JR東海は「みどりの窓口」ではなく「JR全線きっぷうりば」という名称を使用
✓ 学割・障害者割引・Japan Rail Passの引き換えは窓口でのみ対応
✓ えきねっと・スマートEX・エクスプレス予約を活用すれば窓口不要で新幹線に乗れる
✓ 混雑を避けるなら早朝(5:30〜8:00)か夜間(20:00以降)がおすすめ
✓ 「みどりの窓口」は1965年にマルスシステムとともに誕生した約60年の歴史を持つ
東京駅のみどりの窓口は、日本最大のターミナル駅にふさわしく、JR東日本とJR東海を合わせて11箇所ものきっぷ窓口が設置されています。しかし、インバウンド需要の回復や全国的な窓口削減の影響で、混雑が常態化しているのも事実です。
知っておくと便利なのは、「みどりの窓口」と「JR全線きっぷうりば」の違いを理解し、目的に合った窓口を選ぶこと。そして、学割やJapan Rail Passの引き換えなど窓口でしかできない手続き以外は、えきねっとやスマートEXなどのオンラインサービスを積極的に活用することです。
1965年に誕生したみどりの窓口は、マルスシステムとともに約60年の歴史を刻んできました。デジタル化の波の中でその姿は変わりつつありますが、複雑な経路のきっぷの相談や、旅のプランニングをサポートしてくれる対面サービスの価値は、今も色あせていません。次に東京駅を訪れる際は、この記事の情報を活用して、スムーズなきっぷ購入を実現してください。

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