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新幹線の英語|「Shinkansen」と「bullet train」の違いから車内アナウンスまで完全解説

新幹線を英語で?

「新幹線」を英語で何と言うか、ご存じですか?海外の友人に新幹線を紹介したいとき、駅で外国人観光客に道案内するとき、あるいは英語の勉強で新幹線について話したいとき——「Shinkansen」と「bullet train」のどちらを使えばいいのか迷った経験はないでしょうか。

この記事では、新幹線の英語表現の違いと使い分けから、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の名前の意味、車内アナウンスで使われる英語フレーズ、さらには外国人に新幹線を説明するときに役立つ表現まで徹底解説します。これを読めば、新幹線に関する英語表現がすべてわかります。

目次

新幹線は英語で何という?「Shinkansen」と「bullet train」の違い

新幹線を英語で表現するとき、主に「Shinkansen」「bullet train」の2つの言い方があります。どちらも正しい表現ですが、使われる場面や意味合いに違いがあります。

「Shinkansen」は日本の固有名詞

JRの駅や公式サイトでは、新幹線は「Shinkansen」と表記されています。これは日本語の「新幹線」をそのままローマ字にした表現で、日本の高速鉄道システムを指す固有名詞として世界的に認知されています。

車内アナウンスでも「Ladies and gentlemen, welcome to the Shinkansen.」(ご乗車の皆様、ようこそ新幹線へ)のように「Shinkansen」が使われています。

「bullet train」は一般的な高速列車の呼び方

一方、「bullet train」(バレットトレイン)は「弾丸列車」という意味の英語です。海外のニュースやメディアでは、新幹線のことを「bullet train」と呼ぶことが多く、外国人にとってはこちらの方が馴染みがある表現かもしれません。

使い分けのポイント:
Shinkansen:日本の新幹線を直接指す。フォーマルな場面や日本文化を強調したいとき

bullet train:高速列車全般を指す。外国人に説明するときや日常会話で

どちらを使うべき?

日本国内では「Shinkansen」が公式表記なので、駅名や案内で見かけるのはこちらです。しかし、英語圏の人と話すときは「bullet train」の方が伝わりやすい場合も多いでしょう。

実際の会話では、両方を組み合わせて使うのがおすすめです。

例文:「I took the Shinkansen, Japan’s famous bullet train, from Tokyo to Kyoto.」
(東京から京都まで、日本の有名な弾丸列車である新幹線に乗りました)

「bullet train」の由来|なぜ「弾丸列車」と呼ばれるのか

「bullet train」という呼び方は、新幹線の見た目や歴史と深く関係しています。なぜ「弾丸(bullet)」という言葉が使われているのでしょうか。

戦前の「弾丸列車計画」が語源

「bullet train」の由来は、1939年(昭和14年)に始まった「弾丸列車計画」にさかのぼります。当時の日本政府は、東京と下関を結ぶ高速鉄道の建設を計画しました。この計画は「弾丸のように速い列車」という意味で「弾丸列車」と呼ばれていました。

正式には「広軌幹線」という名称でしたが、新聞などでは「弾丸列車」という呼び方が広まりました。

初代新幹線の形状も弾丸に似ていた

1964年に開業した初代新幹線0系は、先頭部分(ノーズ)が丸みを帯びた弾丸のような形状をしていました。この見た目も「bullet train」という呼び名が定着した理由の一つです。

💡 知って得する豆知識
日本では「弾丸列車」という呼び方はすぐに使われなくなり、「新幹線」が定着しました。しかし、英語圏では「bullet train」という名称がそのまま残り、今でも世界中で使われています。言葉の歴史が日本と海外で違う方向に進んだ面白い例です。

現代の新幹線は「弾丸」型ではない

現在のN700系やN700Sは、空気抵抗を減らすために「エアロ・ダブルウィング形」「デュアル・スプリーム・ウィング形」と呼ばれる、より鋭角的な先頭形状になっています。

見た目は弾丸というよりも「鳥のくちばし」に近いですが、「bullet train」という呼び名は今でも世界中で使われ続けています。

「のぞみ」「ひかり」「こだま」は英語で何という?名前の意味と由来

東海道・山陽新幹線には「のぞみ」「ひかり」「こだま」という3種類の列車があります。これらの名前には日本語としての深い意味があり、英語に訳すとその意味がよくわかります。

すべて「大和言葉」で統一されている

新幹線の列車名は、すべて大和言葉(日本固有の言葉)で名付けられています。これは国鉄時代からの伝統で、日本らしさを大切にする姿勢が表れています。

列車名 英語の意味 由来・特徴
のぞみ Hope / Wish 「希望」の大和言葉。最速列車
ひかり Light 光の速さをイメージ。準速達列車
こだま Echo 山びこ(音速)をイメージ。各駅停車

「ひかり」と「こだま」は光と音の関係

1964年の開業時、速達列車は「ひかり」(光)、各駅停車は「こだま」(音)と名付けられました。物理学では光は音よりも速いため、この命名は理にかなっています。

「ひかり」は公募で最も多くの応募があり、「表現が簡単で高速列車を象徴している」という理由で採用されました。

「のぞみ」は光を超えた存在として命名

1992年に登場した最速列車「のぞみ」は、当初「きぼう(希望)」という名前が有力候補でした。しかし、これまでの新幹線が大和言葉で命名されてきた伝統を踏まえ、「きぼう」を大和言葉にした「のぞみ」が採用されました。

📌 この章のポイント
物理的に光より速いものは存在しないため、「のぞみ」は速さの概念ではなく「希望」という抽象的な意味を持つ言葉が選ばれました。エッセイストの阿川佐和子さんが命名委員会で提案したと言われています。

その他の新幹線の列車名と英語の意味

東海道・山陽新幹線以外にも、日本各地の新幹線には独自の列車名があります。

  • はやぶさ(東北新幹線)= Falcon(ハヤブサ)
  • こまち(秋田新幹線)= Little Town Beauty(小町美人)
  • つばさ(山形新幹線)= Wing(翼)
  • かがやき(北陸新幹線)= Brilliance / Shine(輝き)
  • さくら(山陽・九州新幹線)= Cherry Blossom(桜)
  • みずほ(山陽・九州新幹線)= Abundant Rice Plant(瑞穂)

新幹線の車内アナウンス英語|よく聞くフレーズを徹底解説

新幹線に乗ると、日本語に続いて英語のアナウンスが流れます。普段何気なく聞いているこれらの英語、実際にはどんな内容を伝えているのでしょうか。

発車時のアナウンス

新幹線が発車するとき、以下のようなアナウンスが流れます。

英語アナウンス:
“Welcome to the Shinkansen. This is the NOZOMI super express bound for Shin-Osaka. We will be stopping at Shinagawa, Shin-Yokohama, Nagoya, and Kyoto stations before arriving at Shin-Osaka terminal.”

日本語訳:
新幹線にようこそ。この列車は新大阪行きのぞみ号です。品川、新横浜、名古屋、京都に停車し、終点新大阪に到着します。

座席案内のアナウンス

自由席と指定席の案内も英語で行われます。

英語:”Cars 1, 2, and 3 are for passengers without seat reservations.”
日本語訳:1号車から3号車は座席指定をお持ちでないお客様用です。

💡 知って得する豆知識
「自由席」は直訳すると「non-reserved seats」ですが、車内アナウンスでは「passengers without seat reservations(座席指定をお持ちでないお客様)」という婉曲的な表現が使われています。より丁寧な言い回しが選ばれているのです。

到着前のアナウンス

各駅到着前には、乗り換え案内を含むアナウンスが流れます。

英語:”We will soon make a brief stop at Shin-Yokohama. Passengers going to the Yokohama line, please change trains here.”
日本語訳:まもなく新横浜に停車いたします。横浜線をご利用の方はこちらでお乗り換えください。

マナーに関するアナウンス

携帯電話のマナーについても英語でアナウンスされます。

英語:”While in the car, we ask that you switch your mobile phones to silent mode.”
日本語訳:車内では携帯電話をマナーモードに設定してください。

喫煙に関する案内

英語:”Smoking is not allowed on the train except in the designated smoking rooms located in cars 3 and 15.”
日本語訳:3号車と15号車の喫煙ルームを除き、車内は禁煙です。

外国人に新幹線を英語で説明する方法|便利なフレーズ集

海外からの友人や観光客に新幹線を紹介するとき、どのように説明すればいいでしょうか。新幹線の特徴を英語で伝えるための便利なフレーズを紹介します。

新幹線の速さを説明する

英語:”The Shinkansen is one of the fastest trains in the world. The fastest ones can reach speeds of up to 320 kilometers per hour.”
日本語訳:新幹線は世界で最も速い列車の一つです。最速のものは時速320キロメートルに達します。

時間の正確さを説明する

英語:”The Shinkansen is famous for its punctuality. The average delay is less than one minute per year.”
日本語訳:新幹線は時間の正確さで有名です。年間の平均遅延は1分未満です。

安全性を説明する

英語:”The Shinkansen is one of the safest transportation systems in the world. Since it started in 1964, there have been no fatal accidents caused by derailment or collision.”
日本語訳:新幹線は世界で最も安全な交通機関の一つです。1964年の開業以来、脱線や衝突による死亡事故はゼロです。

📌 新幹線の3つの特徴を英語で
Fast(速い):時速320kmの高速運転
Punctual(時間に正確):平均遅延1分未満
Safe(安全):開業以来、乗客の死亡事故ゼロ

歴史を説明する

英語:”The first Shinkansen, the Tokaido Shinkansen, started running in 1964, just in time for the Tokyo Olympics.”
日本語訳:最初の新幹線である東海道新幹線は、1964年の東京オリンピックに合わせて開業しました。

座席の種類を説明する

英語:”The Shinkansen offers different seating options: Ordinary Car, Green Car, and Gran Class. Green Car is like first class, and Gran Class is the most luxurious option.”
日本語訳:新幹線には普通車、グリーン車、グランクラスの座席があります。グリーン車はファーストクラスのようなもので、グランクラスは最も豪華なオプションです。

新幹線チケット購入で使える英語フレーズ

外国人観光客に新幹線のチケットの買い方を説明したり、自分が海外で切符を買うときに使えるフレーズを紹介します。

切符を買うときの基本フレーズ

英語 日本語
I’d like a ticket to Kyoto, please. 京都までの切符をください。
One-way ticket to Osaka, please. 大阪までの片道切符をください。
Round-trip ticket to Nagoya, please. 名古屋までの往復切符をください。
I’d like a reserved seat. 指定席をお願いします。
I’d like a non-reserved seat. 自由席をお願いします。
Window seat, please. 窓側の席をお願いします。
Aisle seat, please. 通路側の席をお願いします。

時刻や乗り場を確認するフレーズ

  • “What time does the next Shinkansen leave for Kyoto?”
    (次の京都行きの新幹線は何時ですか?)
  • “Which platform does the Nozomi leave from?”
    (のぞみは何番ホームから出ますか?)
  • “Do I need to change trains?”
    (乗り換えは必要ですか?)
  • “How long does it take to get to Osaka?”
    (大阪まで何時間かかりますか?)

座席の種類に関する英語表現

座席の英語表現:
・自由席 = Non-reserved seat / Unreserved seat
・指定席 = Reserved seat
・グリーン車 = Green Car / First class
・グランクラス = Gran Class
・窓側 = Window seat
・通路側 = Aisle seat

Japan Rail Pass(JRパス)を英語で説明する

外国人観光客がよく利用するJapan Rail Pass(JRパス)について、英語で説明できるようにしておくと便利です。

JRパスとは何か

英語:”The Japan Rail Pass is a special ticket for foreign tourists visiting Japan. It allows unlimited travel on JR trains, including most Shinkansen lines, for a fixed period.”
日本語訳:ジャパン・レール・パスは、日本を訪れる外国人観光客向けの特別なチケットです。一定期間、新幹線を含むJRの列車に乗り放題で乗車できます。

JRパスの注意点

英語:”Please note that the Japan Rail Pass cannot be used on the Nozomi and Mizuho trains. You need to take Hikari or Kodama instead.”
日本語訳:JRパスでは「のぞみ」と「みずほ」には乗れません。代わりに「ひかり」か「こだま」をご利用ください。

💡 知って得する豆知識
JRパスで「のぞみ」「みずほ」に乗りたい場合は、「のぞみ・みずほ利用券」を別途購入する必要があります。2023年から販売が開始された比較的新しいサービスです。

JRパスの種類と期間

英語:”The Japan Rail Pass comes in two types: Ordinary and Green Car. You can choose from 7, 14, or 21 consecutive days.”
日本語訳:JRパスには普通車用とグリーン車用の2種類があり、7日間、14日間、21日間から選べます。

新幹線に関する英語の豆知識|知っておくと便利な表現

新幹線について英語で話すとき、知っておくと便利な表現や豆知識をまとめました。

「super express」という表現

車内アナウンスでは「のぞみ」を「NOZOMI super express」と呼んでいます。「super express」は「超特急」を意味し、国鉄時代から使われている表現です。

在来線の特急は「Limited Express」と呼ばれるため、それより上位の新幹線は「Super Express」という訳があてがわれました。

「high-speed rail」との違い

一般的な高速鉄道を指す英語は「high-speed rail」「high-speed train」です。フランスのTGVやドイツのICEなども含む、世界中の高速鉄道を総称する言葉として使われます。

一方、「Shinkansen」や「bullet train」は日本の新幹線を特に指す表現として区別されています。

駅名の英語表記ルール

新幹線の駅名は、基本的にローマ字表記されます。

  • 東京 = Tokyo
  • 新大阪 = Shin-Osaka(「新」はShin-とハイフンでつなぐ)
  • 新横浜 = Shin-Yokohama
  • 京都 = Kyoto
  • 名古屋 = Nagoya

「make a brief stop」という独特な表現

新幹線の英語アナウンスでは、「make a brief stop」という表現がよく使われます。これは「短時間停車する」という意味で、関西のJR在来線でも耳にする独特の言い回しです。

:”We will soon make a brief stop at Shin-Yokohama.”(まもなく新横浜に停車いたします)

まとめ|新幹線の英語表現をマスターしよう

新幹線の英語表現について、さまざまな角度から解説してきました。「Shinkansen」と「bullet train」の違いから、車内アナウンスのフレーズ、外国人への説明方法まで、これで新幹線に関する英語はバッチリです。

この記事のポイント

  • 「Shinkansen」:日本の新幹線を指す固有名詞。公式表記に使用
  • 「bullet train」:弾丸列車の意味。海外では一般的な呼び方
  • 「のぞみ」「ひかり」「こだま」:Hope、Light、Echo の意味を持つ大和言葉
  • 車内アナウンス:「Welcome to the Shinkansen」から始まる丁寧な英語
  • 新幹線の特徴:Fast(速い)、Punctual(正確)、Safe(安全)の3つ
  • JRパス:「のぞみ」「みずほ」には乗れないので注意

新幹線は日本が世界に誇る高速鉄道です。その魅力を英語で伝えられるようになれば、外国人との会話がもっと楽しくなるはず。ぜひ今回紹介したフレーズを使って、新幹線の素晴らしさを世界に発信してみてください。

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この記事を書いた人

旅と食の疑問を解決する「たびちえ」です。新幹線や旅館のマナー、ご当地グルメの歴史、スーツケースのトラブル など、旅行者が抱える「なぜ?」を「完全ガイド」で徹底解説。読者の不安に寄り添い、「焦らないでください」のメッセージとともに、あなたの旅を快適にサポートします。

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