新幹線に乗ると必ず目にする「デッキ」。でも、実は「デッキって何?」「どこにあるの?」「電話していいの?」「座り込んでもいいの?」と、意外と知らないことが多いスペースではないでしょうか。
特に初めて新幹線を利用する方や、ベビーカーや大きな荷物を持って乗車する方にとって、デッキの使い方やマナーは気になるポイントですよね。「自由席が満席だった…デッキに立っていていいの?」「電話をかけたいけど、うるさくしたら迷惑?」そんな疑問を抱えたまま、なんとなく利用している方も多いはずです。
この記事では、新幹線デッキとは何か、どこにあるのか、どんな設備があるのかといった基礎知識から、電話・飲食・座り込みなどの具体的なルールとマナー、立席特急券の購入方法まで、デッキに関するあらゆる疑問を徹底解説します。正しい知識を身につけて、安心して新幹線デッキを利用しましょう。
新幹線のデッキとは?場所と役割を完全解説
デッキってどこにあるの?車両の構造を図解
新幹線のデッキとは、各車両の両端にある扉付近のスペースのことを指します。客席エリアとは自動ドアで区切られており、車両と車両をつなぐ連結部分の手前に位置しています。
具体的には、新幹線の1つの車両には前後2カ所のデッキがあり、乗客はこのデッキを通って車両間を移動します。座席エリアから見ると、車両の最前部と最後部にある扉の向こう側がデッキスペースです。
初めて新幹線に乗る方は「デッキがどこか分からない」と不安になるかもしれませんが、座席の列番号が「1番」や「15番」といった端の席の近くに必ずあります。自動ドアを抜けた先がデッキエリアです。
デッキに設置されているもの一覧
新幹線のデッキには、乗客の利便性を高めるためのさまざまな設備が設置されています。
デッキにある主な設備
✓ 洗面所・化粧室
✓ トイレ(一部車両は多目的トイレも)
✓ 喫煙ルーム(一部の新幹線のみ、廃止傾向)
✓ ゴミ箱
✓ 自動販売機(車両による)
✓ 荷物置き場スペース
✓ 車椅子スペース(バリアフリー対応車両)
✓ 緊急通報ボタン
特に東海道新幹線や山陽新幹線では、デッキに洗面所とトイレが必ず設置されています。北陸新幹線や東北新幹線でも同様の配置が基本ですが、車両のタイプによって若干の違いがあります。
デッキの主な役割と用途
新幹線デッキには、単なる通路以上の重要な役割があります。
まず第一に、車両間の移動通路としての機能です。自由席から指定席へ、あるいはトイレや車内販売を利用するために他の車両へ移動する際、必ずデッキを通ります。
第二に、トイレ・洗面所などの水回り設備の設置スペースです。座席エリアとは別にすることで、音やにおいの問題を軽減しています。
第三に、電話や会話をするためのスペースです。新幹線の座席エリアは静かに過ごすことがマナーとされていますが、デッキであれば多少の会話や電話も許容されます。
そして第四に、大型荷物やベビーカーの一時置き場としても活用されています。座席に置けない大きなスーツケースやベビーカーは、デッキの壁際に置くことができます。
東海道新幹線・山陽新幹線・北陸新幹線のデッキの違い
新幹線の路線や車両タイプによって、デッキの広さや設備には違いがあります。
東海道新幹線(N700系など)は、デッキが比較的コンパクトな設計です。トイレと洗面所が設置されており、喫煙ルームは廃止されています。
山陽新幹線も同様にN700系が走っており、東海道新幹線と同じ構造です。ただし、一部の古い車両では喫煙ルームが残っている場合があります。
北陸新幹線(E7系・W7系)は、デッキスペースがやや広めに設計されています。グランクラス(最上級座席)付近のデッキには、ゆとりのある荷物置き場が確保されています。
東北新幹線・上越新幹線では、E5系やE7系など新しい車両ほどデッキが広く、バリアフリー対応も進んでいます。
グリーン車のデッキは普通車と違う?
グリーン車両のデッキと普通車両のデッキには、基本的な構造は同じですが、いくつか違いがあります。
まず、グリーン車のデッキは利用者が少ないため、静かで混雑しにくい傾向があります。グリーン車の乗客しか基本的には利用しないため、デッキでゆっくり電話をかけたい場合などには便利です。
また、設備の質が若干高い場合があります。洗面所がやや広めだったり、内装が上質な素材で仕上げられていたりすることがあります。
ただし、トイレやデッキの基本機能は普通車と変わりません。グリーン車だからといって特別なデッキ設備があるわけではありませんが、静かで落ち着いた環境を求める方には、グリーン車のデッキ利用がおすすめです。
新幹線デッキで電話はできる?通話マナーと注意点
デッキでの通話は公式にOK
新幹線の座席エリアでは、携帯電話での通話はマナー違反とされていますが、デッキでの通話は公式に認められています。
JR各社の公式ルールでも、「お電話はデッキでお願いします」と案内されており、車内アナウンスでも同様の呼びかけがあります。座席で電話がかかってきた場合は、速やかにデッキへ移動して通話するのが正しいマナーです。
ビジネス利用で新幹線を使う方も多く、緊急の電話に出なければならない場面もあります。そんなときはためらわずデッキへ移動しましょう。デッキは電話をするための場所として、公式に認められているスペースなのです。
デッキがうるさいときの対処法
ただし、デッキは誰もが自由に使える場所であるため、時間帯や混雑状況によっては騒がしくなることがあります。
混雑時の電話対処法:
- 声のボリュームを抑えて話す
- 相手に「今、新幹線のデッキにいるので聞き取りにくいかもしれません」と事前に伝える
- 重要な電話は、到着後や途中駅での停車時に折り返す
- 車両の端のデッキ(1号車側・16号車側など)は比較的空いている
新幹線が高速走行中は、デッキでも走行音が大きく聞こえます。静かな環境での通話が必要な場合は、トンネル区間を避ける、停車駅で一度降りて電話をかけ直すなどの工夫も有効です。
電話をかける際の配慮ポイント
デッキでの通話が認められているとはいえ、他の乗客への配慮は忘れてはいけません。
デッキで電話をする際の5つの配慮
1. 必要以上に大声で話さない
2. 長時間の通話は避ける(10分以内を目安に)
3. デッキの通行を妨げない位置に立つ
4. 深夜早朝の通話は特に声のボリュームに注意
5. 通話が終わったら速やかに席に戻る
また、ビデオ通話やオンライン会議など、より長時間・大音量になりがちな通話は、新幹線のデッキでは避けるべきです。Wi-Fi環境があったとしても、公共の場であることを忘れずに、最低限の通話にとどめましょう。
デッキでの立ち乗りルールと立席特急券の基礎知識
デッキに立つことは認められている?
結論から言うと、新幹線のデッキに立つこと自体は違反ではありません。
ただし、「座席を持たずにデッキに立つ」という行為については、いくつかのルールがあります。通常、新幹線に乗車するには座席指定券または自由席特急券が必要ですが、満席の場合やむを得ずデッキに立つことになる場合もあります。
JR東海・JR西日本・JR東日本などの各社は、「やむを得ない場合はデッキに立つことを認める」という姿勢を取っていますが、基本的には座席券を持っての乗車が原則です。
短時間の利用や、次の停車駅で降りる場合などは、デッキに立っていても問題になることは少ないです。しかし、長時間の立ち乗りを前提とする場合は、次に説明する「立席特急券」を購入する必要があります。
立席特急券とは?購入方法と注意点
立席特急券とは、座席を持たずに新幹線に乗車できる特別な切符です。通常の指定席特急券より安い料金で購入でき、デッキや通路に立って乗車することが正式に認められます。
立席特急券の基本情報
販売時期: GW・お盆・年末年始などの繁忙期のみ
対象路線: 東海道・山陽新幹線(のぞみ・ひかり・こだま)
料金: 指定席料金より約1,000円安い
購入方法: みどりの窓口、券売機、オンライン予約
座席: なし(デッキまたは通路に立つ)
立席特急券は、すべての指定席が満席になった場合にのみ発売されます。通常期には販売されないため、混雑が予想される時期の移動を計画している場合は、早めに指定席を確保するのがベストです。
購入方法は、JRの窓口で「立席特急券をください」と伝えるか、券売機で「立席」を選択します。オンライン予約の場合は、JR各社の予約サイトで「立席」の選択肢が表示されます。
長時間立つ場合の疲労対策
立席特急券で長時間立つ場合や、自由席が満席でやむを得ずデッキに立つ場合、疲労対策が重要です。
立ち乗り時の疲労対策:
- 壁に寄りかかれる位置を確保する
- 荷物は足元に置き、両手を自由にする
- 適度に足踏みや屈伸をして血行を促進
- 水分補給をこまめに行う
- スマホや本で時間をつぶし、疲労を意識しすぎない
また、東海道新幹線であれば、途中の名古屋駅や新大阪駅で一度降りて、次の列車を待つという選択肢もあります。無理に1本の列車に固執せず、体調と相談しながら柔軟に対応しましょう。
デッキでの座り込みは禁止?公式ルールと現実
JR各社の公式見解
新幹線デッキでの座り込みについては、JR各社の公式ルールでは「禁止」とされています。
JR東海の公式サイトでは、「デッキや通路への座り込みはご遠慮ください」と明記されており、JR西日本やJR東日本も同様の方針を示しています。その理由は以下の通りです:
座り込みが禁止される理由
✗ 他の乗客の通行の妨げになる
✗ 緊急時の避難経路を塞ぐ
✗ 衛生上の問題(床が汚れている)
✗ トイレや洗面所の利用に支障が出る
✗ 車椅子利用者やベビーカーの通行を妨げる
公式ルールとしては明確に「NG」ですが、現実には座り込んでいる乗客を見かけることもあります。特に繁忙期の満員の新幹線では、立っているのが辛くなり、つい座り込んでしまう人もいるのです。
座り込みが問題視される理由
では、なぜ座り込みがこれほど問題視されるのでしょうか。
最も大きな理由は、通行の妨げです。デッキは車両間を移動するための通路であり、多くの乗客が頻繁に行き来します。そこに人が座り込んでいると、トイレに行きたい人、車内販売を呼びたい人、他の車両に移動したい人が通れなくなってしまいます。
また、緊急時の安全確保も重要なポイントです。万が一、地震や事故で緊急停車した場合、デッキは避難経路になります。そこに人が座り込んでいると、スムーズな避難ができず、二次災害につながる恐れがあります。
さらに、不公平感の問題もあります。座席券を正規に購入した乗客が座っている一方で、立席特急券や自由席券で乗っている人がデッキに座り込んでいると、「ルールを守っていない」と感じる人もいます。
混雑時の判断基準
とはいえ、GWや年末年始の大混雑時には、物理的に立っているのが困難な状況もあります。そんなとき、どう判断すればよいのでしょうか。
基本的には、座り込みは避けるべきですが、以下のような場合は「やむを得ない」と判断されることもあります:
- 体調不良で立っているのが難しい場合(その場合は車掌に相談)
- 小さな子供が疲れて立てない場合(短時間のみ)
- 深夜の長距離移動で、デッキに誰もいない場合(ただし通行の妨げにならない端に)
ただし、これらの場合でも、他の乗客が通る際にはすぐに立ち上がる、車掌から注意されたら従うなど、柔軟な対応が求められます。
デッキでの飲食は可能?食事・喫煙のルール
デッキでの飲食は基本的にOK
新幹線のデッキでの飲食については、基本的には禁止されていません。
新幹線の座席で駅弁を食べたり、コーヒーを飲んだりするのと同様に、デッキでも飲食は可能です。ただし、座席と違ってテーブルや肘掛けがないため、実際には飲み物を飲む程度にとどめる人が多いです。
デッキで飲食をする主なシーンとしては:
- 座席が混雑していて、においの強いものを食べる場合
- 電話をしながら飲み物を飲む場合
- 子供が騒いでしまうため、デッキで軽食を与える場合
このような状況であれば、デッキでの飲食は問題ありません。
喫煙は全面禁止
一方、喫煙については、新幹線のデッキでも全面的に禁止されています。
かつては、新幹線の一部車両に喫煙ルームが設置されていましたが、2024年現在、東海道新幹線・山陽新幹線・北陸新幹線・東北新幹線のすべてで、車内喫煙は全面禁止となっています。
新幹線の喫煙ルール(2025年版)
✗ 座席での喫煙:禁止
✗ デッキでの喫煙:禁止
✗ トイレでの喫煙:禁止(火災報知器が作動)
✗ 電子タバコ・加熱式タバコ:禁止
◯ 喫煙所:一部の駅ホーム(停車中のみ)
どうしても喫煙したい場合は、停車駅で一度降りて、ホームの喫煙所を利用するしかありません。ただし、停車時間は短い(2〜3分程度)ため、乗り遅れには十分注意が必要です。
におい配慮が必要な食べ物
デッキでの飲食が認められているとはいえ、においの強い食べ物には配慮が必要です。
避けるべき食べ物:
- カレー、ラーメンなど強いにおいの温かい食事
- においの強い魚の干物や漬物
- ファストフード(ハンバーガー、フライドチキンなど)
- アルコール類の過度な摂取
デッキは密閉された空間であり、換気が十分ではありません。においが充満すると、トイレを利用する他の乗客に不快感を与える可能性があります。
もしどうしても温かい食事を取りたい場合は、座席で食べるか、においの少ないおにぎりやサンドイッチを選ぶのがマナーです。
ベビーカー・大型荷物のデッキ利用方法
ベビーカーの置き場所と固定方法
小さなお子さんと一緒に新幹線を利用する際、ベビーカーをどこに置くかは悩ましい問題です。座席の足元には置けないサイズのベビーカーは、デッキの壁際に置くことができます。
ベビーカーをデッキに置く際のポイント:
- 通行の妨げにならない位置を選ぶ
- デッキの端、壁際のスペースに寄せる
- ドアの開閉の邪魔にならない場所を選ぶ
- トイレの出入り口付近は避ける
- 転倒防止の対策をする
- ベビーカーのストッパーをしっかりかける
- 壁に寄せて、動かないようにする
- 荷物用のベルトがあれば活用する
- 貴重品は持ち歩く
- ベビーカーに貴重品を入れたままにしない
- 盗難や紛失のリスクがあるため、座席に持ち込む
多くの新幹線では、車椅子スペース付近にベビーカーを置けるスペースが確保されています。不安な場合は、乗車前に車掌に「ベビーカーを置ける場所を教えてください」と尋ねると、適切な場所を案内してもらえます。
スーツケースの適切な配置
大型のスーツケースやキャリーバッグも、デッキに置くことができます。特に海外旅行帰りや出張で大きな荷物を持っている場合、座席の上の荷物棚に入らないこともあります。
スーツケースをデッキに置く際のルール:
デッキでのスーツケース配置のコツ
1. デッキの隅、壁際に寄せて置く
2. 複数ある場合は重ねずに並べる
3. 転倒しないように、安定した置き方をする
4. 貴重品は入れず、鍵をかける
5. 定期的にデッキに様子を見に行く
また、2020年以降、東海道新幹線では特大荷物スペースつき座席の事前予約制度が導入されています。3辺の合計が160cmを超える荷物を持ち込む場合は、この座席を予約することが推奨されています。
予約なしで大型荷物を持ち込んだ場合、車掌から注意を受けることがありますので、事前に予約しておくと安心です。
他の乗客への配慮
ベビーカーや大型荷物をデッキに置く際は、他の乗客への配慮が最も重要です。
配慮すべきポイント:
- 通路の中央に置かない(必ず壁際に寄せる)
- 長時間放置しない(定期的に様子を見に行く)
- 他の乗客が「通ります」と声をかけてきたら、すぐに荷物をずらす
- 車掌から移動を求められたら、速やかに従う
特に混雑時は、デッキも人が多く、荷物を置くスペースが限られます。臨機応変に対応し、周囲の状況を見ながら適切な場所を選びましょう。
自由席満席時はデッキに立てる?指定席エリアの扱い
自由席が満席の場合の対応
GWや年末年始などの繁忙期には、自由席が満席になることがよくあります。そんなとき、「デッキに立っていていいのか?」「指定席の車両に行ってもいいのか?」と悩む方も多いでしょう。
自由席が満席の場合の対処法:
- 自由席車両のデッキに立つ(基本)
- 自由席特急券を持っている場合、自由席車両のデッキに立つのは認められています
- 短時間であれば問題なく、車掌から注意されることもほとんどありません
- 次の列車を待つ
- 時間に余裕がある場合は、次の列車を待つのも一つの選択肢
- 特に「こだま」から「ひかり」に変更するなど、柔軟に対応する
- 立席特急券を購入する
- 長距離・長時間の移動の場合は、立席特急券を購入してデッキに立つ
自由席が満席の場合でも、自由席車両のデッキに立つことは、JR各社が「やむを得ない範囲」として認めています。ただし、長時間の利用を想定する場合は、立席特急券を購入するのがマナーです。
指定席エリアのデッキ利用ルール
では、自由席券しか持っていない場合、指定席エリアのデッキに立つことはできるのでしょうか?
答えは「原則として不可」です。
指定席特急券を持っていない乗客が、指定席車両のデッキに立つことは、JRの規則上認められていません。車掌の巡回時に指定席券の提示を求められ、持っていない場合は自由席車両への移動を指示されます。
ただし、以下のような例外もあります:
- トイレを利用するために一時的に通過する場合
- 車内販売を利用するために移動する場合
- グリーン車の乗客が普通車のデッキを通過する場合
あくまで「一時的な通過」であればOKですが、「指定席車両のデッキに立ち続ける」のは違反行為です。
全車指定席の新幹線の場合
近年、一部の新幹線では全車指定席制が導入されています。例えば、東北新幹線の「はやぶさ」や北陸新幹線の「かがやき」などです。
全車指定席の新幹線の場合、自由席がないため、座席の指定券なしには乗車できません。デッキに立つことも原則として認められておらず、必ず座席を予約する必要があります。
ただし、満席の場合は「立席特急券」が発売されることがあります。これを購入すれば、デッキに立って乗車することが可能になります。
全車指定席の新幹線に乗る際は、必ず事前に座席を予約しておくことが重要です。当日、満席で乗れないということがないよう、早めの予約を心がけましょう。
デッキ利用の正しいマナー|守るべき5つのポイント
通行の妨げにならない位置取り
デッキを利用する際の最も基本的なマナーは、通行の妨げにならないことです。
デッキは多くの乗客が頻繁に行き来する場所です。トイレに行く人、他の車両に移動する人、車内販売を利用する人など、常に人の流れがあります。
正しい立ち位置:
- デッキの壁際に寄って立つ
- ドアの開閉範囲には立たない
- トイレの出入り口の真正面は避ける
- 荷物は足元にまとめ、通路に広げない
電話をかける際も、つい会話に夢中になって通路の真ん中に立ってしまいがちですが、常に周囲の状況を意識し、他の乗客が通る際にはさっと脇に寄る配慮が大切です。
騒音を出さない配慮
デッキは電話や会話が許される場所ですが、だからといって大声で話してよいわけではありません。
騒音を避けるためのマナー:
- 電話は通常の会話レベルの声量で
- 複数人での会話は、座席に戻ってから
- 動画や音楽はイヤホンを使用
- 深夜早朝(22時〜6時)は特に静かに
特に深夜の新幹線では、デッキの近くの座席で眠っている乗客もいます。ドア越しとはいえ、大きな声は座席エリアまで聞こえることがあるため、時間帯によってはより一層の配慮が必要です。
清潔を保つマナー
デッキを清潔に保つことも、利用者全員の責任です。
デッキを清潔に保つためのマナー
✓ ゴミは必ずゴミ箱に捨てる
✓ 飲み物をこぼしたら、すぐに拭き取る
✓ トイレの使用後は、洗面所をきれいにする
✓ タバコの吸い殻を捨てない(全面禁煙)
✓ 食べ物の包装紙やカップは持ち帰る
デッキにゴミ箱が設置されていますが、容量が小さく、すぐに満杯になることがあります。そんなときは無理に押し込まず、座席に持ち帰るか、次の停車駅で捨てるようにしましょう。
また、トイレや洗面所を利用した後は、次の人が気持ちよく使えるよう、きれいに保つことが大切です。水滴が飛び散っていたら拭き取る、ペーパータオルがゴミ箱からあふれていたら押し込むなど、小さな配慮が全員の快適さにつながります。
まとめ:新幹線デッキを正しく理解して快適な旅を
新幹線のデッキは、単なる通路ではなく、電話をかけたり、荷物を置いたり、一時的に立ち止まったりできる多機能なスペースです。この記事では、デッキの場所や役割、電話・飲食・座り込みなどのルールとマナー、立席特急券の仕組み、ベビーカーや大型荷物の扱い方まで、デッキに関するあらゆる疑問を解説しました。
記事のポイントを振り返りましょう:
まず、デッキは各車両の両端にあり、トイレ、洗面所、ゴミ箱などの設備が設置されています。電話や会話をするための場所として公式に認められており、座席エリアで電話がかかってきた際は、速やかにデッキへ移動するのが正しいマナーです。
デッキでの立ち乗りは、短時間であれば問題ありませんが、長時間の利用を想定する場合は立席特急券を購入するのがルールです。一方、座り込みはJR各社の公式ルールで禁止されており、通行の妨げや緊急時の安全確保の観点から避けるべき行為です。
飲食については、デッキでも基本的に可能ですが、においの強い食べ物や長時間の食事は控えるのがマナーです。喫煙は、座席・デッキともに全面禁止となっており、電子タバコも含めて一切認められていません。
ベビーカーや大型荷物は、デッキの壁際に置くことができますが、通行の妨げにならないよう配慮が必要です。特に大型荷物(3辺合計160cm超)を持ち込む場合は、特大荷物スペースつき座席の事前予約が推奨されています。
自由席が満席の場合、自由席車両のデッキに立つことは認められていますが、指定席車両のデッキに立つことは原則として不可です。全車指定席の新幹線では、必ず座席を予約する必要があります。
デッキを利用する際の5つのマナーを最後にもう一度確認しましょう:
- 通行の妨げにならない位置に立つ
- 電話や会話は適度な音量で
- 清潔を保ち、ゴミは持ち帰る
- 長時間の占拠は避ける
- 他の乗客への思いやりを忘れない
新幹線のデッキは、正しく使えばとても便利なスペースです。ルールとマナーを守り、他の乗客への配慮を忘れずに利用すれば、誰もが快適な新幹線の旅を楽しむことができます。
初めて新幹線を利用する方も、日常的に利用している方も、この記事で紹介した知識を活用して、スマートにデッキを使いこなしてください。次回の新幹線旅行が、より快適で安心なものになりますように。

コメント