新幹線リレー号は、新幹線の新規開業時や延伸開業時に、まだ新幹線が通じていない区間を在来線特急で結ぶ連絡列車として運行されてきました。東北新幹線や上越新幹線の開業時、そして近年では北陸新幹線の延伸時にも活躍し、新幹線網の発展を支える重要な役割を果たしています。この記事では、新幹線リレー号の歴史から運行形態、利用方法まで詳しく解説します。
新幹線リレー号とは?基本概要を解説

新幹線リレー号とは、新幹線の開業区間と未開業区間を結ぶ連絡列車のことです。新幹線が段階的に延伸される際、終着駅から先の目的地まで乗客をスムーズに運ぶために設定されます。
リレー号の役割と目的
新幹線リレー号の主な役割は、新幹線の恩恵を終着駅以遠の地域にも届けることです。新幹線から在来線特急への乗り換えを同一ホームで行えるよう設計されており、利用者の利便性を最大限に考慮しています。また、リレー号は新幹線のダイヤに合わせて運行されるため、待ち時間を最小限に抑えることができます。
リレー号の運行形態
リレー号は通常、新幹線の到着に合わせて発車し、新幹線の発車に合わせて到着するダイヤが組まれています。車両は在来線の特急車両が使用され、グリーン車や指定席、自由席といった座席種別も新幹線と同様に設定されています。
新幹線リレー号という名称は、陸上競技のリレー競走に由来しています。バトンを渡すように、新幹線から在来線特急へ乗客を引き継ぐことから名付けられました。
新幹線リレー号の歴史
新幹線リレー号の歴史は、東北・上越新幹線の開業とともに始まりました。その後も新幹線の延伸に伴い、各地でリレー号が活躍してきました。
東北新幹線リレー号(1982年〜1985年)
1982年6月23日、東北新幹線が大宮〜盛岡間で暫定開業した際、上野〜大宮間の連絡列車として「新幹線リレー号」が運行を開始しました。使用車両は185系電車で、東北新幹線の緑色のラインカラーに合わせた専用塗装が施されました。1日に最大30往復以上が運行され、東北新幹線の利用者を上野駅まで輸送しました。
上越新幹線リレー号(1982年〜1985年)
同年11月15日には上越新幹線も大宮〜新潟間で開業し、上越新幹線リレー号の運行も始まりました。東北新幹線リレー号と同じく185系電車が使用されましたが、上越新幹線のラインカラーである朱色の帯が入った車両が充当されました。
1985年の上野開業で役目を終える
1985年3月14日、東北・上越新幹線が上野駅まで延伸開業したことにより、上野〜大宮間のリレー号は役目を終えました。約2年9ヶ月にわたる運行期間中、リレー号は延べ数千万人の乗客を輸送し、新幹線開業初期の重要な役割を果たしました。
| 新幹線 | リレー号運行区間 | 運行期間 | 使用車両 |
|---|---|---|---|
| 東北新幹線 | 上野〜大宮 | 1982年6月〜1985年3月 | 185系 |
| 上越新幹線 | 上野〜大宮 | 1982年11月〜1985年3月 | 185系 |
| 北陸新幹線 | 金沢〜敦賀 | 2024年3月〜 | 681系・683系 |
北陸新幹線と現代のリレー号
2024年3月16日、北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸開業しました。これに伴い、敦賀駅では新幹線と在来線特急の乗り換えが必要となり、新たなリレー方式が導入されています。
敦賀駅での乗り換えシステム
敦賀駅では、新幹線ホームと在来線特急ホームが同一階に配置され、対面乗り換えが可能な構造となっています。大阪・京都方面への特急「サンダーバード」、名古屋方面への特急「しらさぎ」が新幹線に接続しており、実質的なリレー輸送が行われています。
乗り換え時間と利便性
敦賀駅での標準乗り換え時間は8分程度に設定されています。新幹線と在来線特急のダイヤは緊密に連携しており、乗り換えの負担を最小限に抑える工夫がなされています。ただし、従来の金沢駅での乗り換えなし直通運転と比較すると、利便性の低下を指摘する声もあります。
敦賀駅での乗り換えでは、特急券は新幹線と在来線特急を通しで購入できます。また、乗り換え改札を通る必要がないため、スムーズな移動が可能です。
リレー号で使用された車両たち
新幹線リレー号には、時代や路線に応じて様々な車両が使用されてきました。それぞれの車両には特徴的なデザインや設備が備わっていました。
185系電車
東北・上越新幹線リレー号の主力車両として活躍した185系は、1981年に登場した特急形電車です。リレー号専用として新幹線カラーに塗装された車両は、当時の鉄道ファンから大きな注目を集めました。普通車とグリーン車で構成され、新幹線への乗り継ぎにふさわしい快適な車内設備を備えていました。
681系・683系電車
北陸方面の特急「サンダーバード」「しらさぎ」に使用される681系・683系は、現代のリレー輸送を担う車両です。最高速度160km/hでの運転が可能で、北陸本線の高速走行に対応しています。車内にはコンセントやWi-Fiなどの設備も整っており、ビジネス利用にも適しています。
車両設備の比較
| 車両形式 | 最高速度 | 座席種別 | 主な設備 |
|---|---|---|---|
| 185系 | 110km/h | グリーン車・普通車 | リクライニングシート |
| 681系 | 160km/h | グリーン車・普通車 | コンセント・Wi-Fi |
| 683系 | 160km/h | グリーン車・普通車 | コンセント・Wi-Fi・多目的室 |
リレー号の利用方法
新幹線リレー号を利用する際は、通常の新幹線・特急券の購入方法と同様の手順で乗車券を入手できます。ここでは具体的な利用方法を解説します。
きっぷの購入方法
リレー号を含む区間のきっぷは、JRの主要駅にある「みどりの窓口」や指定席券売機で購入できます。また、JR各社のインターネット予約サービス(えきねっと、e5489など)でも予約・購入が可能です。新幹線と在来線特急を乗り継ぐ場合、通しの特急券として購入すると割引が適用される場合があります。
乗り換えのコツ
リレー号への乗り換えをスムーズに行うためには、事前に乗り換え駅の構造を把握しておくことが重要です。案内表示に従って移動すれば迷うことはありませんが、初めての利用時は時間に余裕を持って行動することをおすすめします。また、乗車前に接続列車の発車ホームと号車位置を確認しておくと、より効率的に移動できます。
お得なきっぷの活用
リレー区間を含む旅行では、各種フリーきっぷや割引きっぷの活用がおすすめです。北陸方面では「北陸おでかけtabiwaパス」、西九州方面では「九州ネットきっぷ」などがあり、通常料金よりもお得に利用できます。また、JR各社の会員サービスに登録すると、ポイント還元や限定割引を受けられることもあります。旅行前に各種割引制度をチェックしておくと、交通費を節約できます。
敦賀駅の新幹線ホームには、在来線特急への乗り換え案内が電光掲示板で表示されています。発車番線や発車時刻がリアルタイムで確認できるため、安心して乗り換えができます。
新幹線リレー号の今後

新幹線網の拡大に伴い、リレー号の役割も変化し続けています。今後の展望について考察します。
北陸新幹線の大阪延伸
北陸新幹線は将来的に大阪まで延伸される計画があります。大阪延伸が実現すれば、敦賀駅でのリレー方式は解消され、東京から大阪まで北陸回りで直通運転が可能になります。ただし、延伸開業までにはまだ時間がかかる見込みです。
西九州新幹線のリレー方式
2022年9月に開業した西九州新幹線は、武雄温泉〜長崎間のみの部分開業となっており、博多〜武雄温泉間は在来線特急「リレーかもめ」が運行されています。こちらも北陸新幹線敦賀延伸と同様のリレー方式が採用されており、新幹線と在来線特急の対面乗り換えが行われています。
リレー方式の課題と改善
リレー方式には乗り換えの手間や所要時間の増加といった課題があります。しかし、新幹線の整備効果を早期に発現させるための過渡的な措置として、一定の役割を果たしています。今後は乗り換え設備の改善や案内の充実など、利用者の利便性向上に向けた取り組みが進められています。
リレー号にまつわるエピソード
新幹線リレー号には、運行期間中に様々なエピソードが生まれました。当時を知る人々の記憶に残る出来事を紹介します。
開業初日の賑わい
1982年6月23日の東北新幹線開業日、上野駅には早朝から多くの乗客が詰めかけました。リレー号の始発列車には報道陣も多数乗車し、歴史的な瞬間を記録しました。大宮駅での乗り換えも大きな混乱なく行われ、リレー方式の有効性が実証されました。
185系の塗装変更
リレー号用の185系は、当初は新幹線に合わせた塗装でしたが、リレー号廃止後は他の特急列車に転用されました。その際、塗装も変更され、リレー号時代の姿は思い出の中だけのものとなりました。現在では185系自体が引退しており、当時の姿を見ることはできません。
大宮駅でのリレー輸送体制
東北・上越新幹線開業時、大宮駅は新幹線と在来線リレー号の結節点として重要な役割を担いました。効率的な乗り換えを実現するため、様々な工夫が施されていました。
ホーム配置と乗り換え動線
大宮駅では、新幹線ホームと在来線ホームが隣接して配置され、乗り換え時間を最短にする設計がなされていました。新幹線が到着すると、向かい側のホームにリレー号が待機しており、階段を使わずに乗り換えることができました。この対面乗り換え方式は、後の北陸新幹線敦賀駅や西九州新幹線武雄温泉駅でも採用されています。
案内システムと駅員配置
開業当初は乗り換えに不慣れな利用者も多かったため、大宮駅には多くの案内員が配置されました。拡声器による案内放送や、プラカードを持った誘導員が乗客を的確に誘導し、混乱を防ぎました。電光掲示板には新幹線とリレー号の接続情報がリアルタイムで表示され、スムーズな乗り換えをサポートしていました。この経験は現在の駅運営にも活かされています。
大宮駅での乗り換え時間は当初5分程度に設定されていましたが、利用者の声を受けて後に延長されました。現在の敦賀駅での乗り換え時間8分は、この経験を踏まえて設定されています。
リレー号時代の運賃・料金体系
新幹線リレー号の運賃・料金体系は、利用者の負担を軽減するために特別な配慮がなされていました。新幹線と在来線を乗り継ぐにもかかわらず、追加料金が発生しない仕組みが整えられていたのです。
通し特急料金の適用
上野〜大宮間のリレー号区間は、新幹線の特急料金に含まれる形で設定されていました。つまり、上野から盛岡まで乗車する場合、上野〜大宮間のリレー号と大宮〜盛岡間の新幹線を合わせた通しの特急料金で利用できました。この仕組みにより、乗り換えによる料金面での不利益は生じませんでした。
グリーン車の連続利用
グリーン車を利用する場合も同様に、リレー号のグリーン車と新幹線のグリーン車を通しのグリーン料金で利用できました。グリーン車利用者は、リレー号でも新幹線でも同等のサービスを受けることができ、快適な移動が保証されていました。
185系電車の技術的特徴
リレー号の主力車両として活躍した185系電車は、特急列車としての快適性と通勤列車としての機能性を兼ね備えた設計が特徴でした。
車体構造と走行性能
185系は普通鋼製の車体を採用し、全長20メートルの標準的なサイズで製造されました。主電動機の出力は120kWで、最高速度は110km/hに設定されていました。上野〜大宮間の所要時間は約25分で、当時としては十分な速達性を確保していました。
車内設備とサービス
座席は回転リクライニングシートを採用し、シートピッチは910mmと当時の特急車両としては標準的な広さでした。グリーン車は2+1列の3列配置で、より広いシートピッチと上質な座席が提供されました。冷暖房完備で、長距離利用にも快適な車内環境が整えられていました。
| 項目 | 普通車 | グリーン車 |
|---|---|---|
| 座席配置 | 2+2列 | 2+1列 |
| シートピッチ | 910mm | 1,160mm |
| 定員 | 64〜68名 | 48名 |
リレー号と地域経済への影響
新幹線リレー号の運行は、沿線地域の経済にも大きな影響を与えました。新幹線開業効果を首都圏にも波及させる役割を果たしたのです。
上野駅周辺の活性化
リレー号が発着する上野駅は、東北・北関東方面への玄関口としての地位を維持することができました。新幹線の始発駅が大宮であったにもかかわらず、リレー号の存在により上野駅の利用者数は大きく減少することなく、駅周辺の商業施設も賑わいを保ちました。アメ横や上野公園への観光客にとっても、リレー号は便利なアクセス手段となっていました。
大宮駅の発展
一方、大宮駅は新幹線とリレー号の乗り換え駅として注目を集め、駅周辺の開発が進みました。商業施設やホテルの建設が相次ぎ、大宮は埼玉県の中心都市としての地位を確立していきました。新幹線開業とリレー号は、大宮の都市発展に大きく貢献したといえます。現在の大宮駅の繁栄は、リレー号時代に築かれた基盤の上に成り立っています。
大宮駅の1日平均乗降客数は、新幹線開業前の約30万人から開業後には40万人以上に増加しました。リレー号による乗り換え需要が、この増加の一因となっています。
リレー号の記録と記念品
新幹線リレー号は約3年間という短い運行期間でしたが、多くの記録や記念品が残されています。鉄道ファンにとって貴重なコレクションアイテムとなっています。
記念乗車券と関連グッズ
リレー号の運行開始時と終了時には、記念乗車券が発売されました。特に1985年3月のリレー号ラストラン記念乗車券は、現在でもコレクターズアイテムとして高い人気を誇っています。また、185系リレー号をデザインしたオレンジカードや記念テレホンカードなども発売され、当時の鉄道ファンに人気を博しました。これらのコレクターズアイテムは、インターネットオークションなどで取引されることもあり、状態の良いものは高値で取引されています。
写真集と映像資料
リレー号の運行期間中、多くの鉄道写真家が撮影に訪れました。特に上野駅や大宮駅での発着シーン、185系の走行写真は、現在でも鉄道雑誌や写真集で見ることができます。また、当時のテレビニュースや記録映像も残されており、YouTubeなどの動画サイトで視聴できるものもあります。
リレー号運行時のダイヤと運用
新幹線リレー号は、新幹線との接続を最優先としたダイヤ編成が組まれていました。朝から夜まで、きめ細かな運行体制が敷かれていたのです。
運行本数と時刻表
東北新幹線リレー号は、開業当初から1日あたり30往復以上が運行されていました。朝6時台から夜22時台まで、概ね20分間隔で運転され、新幹線の全列車に接続していました。上越新幹線リレー号も同様に、新幹線の運行本数に合わせて設定されていました。
遅延対応と運行管理
新幹線やリレー号に遅延が発生した場合の対応も重要な課題でした。新幹線が遅れた場合はリレー号の発車を待たせ、逆にリレー号が遅れた場合は新幹線の発車を調整するなど、柔軟な運行管理が行われていました。運行指令所では常に両者の運行状況を監視し、乗客の乗り継ぎを確保するよう努めていました。
増発と臨時列車
年末年始やお盆などの繁忙期には、リレー号の増発が行われました。また、東北方面へのスキー列車や観光列車が運行される際にも、それに接続するリレー号が臨時に設定されることがありました。これにより、観光客や帰省客の需要にも対応していました。
リレー号の運行は、国鉄の運行管理技術を大きく向上させる契機となりました。新幹線と在来線の緊密な連携運行のノウハウは、その後のダイヤ編成にも活かされています。
西九州新幹線リレーかもめの現状
2022年9月23日に開業した西九州新幹線でも、北陸新幹線と同様のリレー方式が採用されています。博多〜武雄温泉間を走る「リレーかもめ」について詳しく解説します。
リレーかもめの運行概要
リレーかもめは、博多駅と武雄温泉駅を結ぶ在来線特急です。武雄温泉駅で西九州新幹線「かもめ」に接続し、長崎方面への乗客を輸送しています。所要時間は博多〜武雄温泉間が約1時間、武雄温泉〜長崎間が新幹線で約30分となっています。
武雄温泉駅の乗り換え設備
武雄温泉駅では、敦賀駅と同様に対面乗り換えが可能な構造となっています。リレーかもめと新幹線かもめが同一ホームの向かい合わせに停車し、乗客は階段を使わずに乗り換えることができます。乗り換え時間は3〜5分程度と短く設定されており、スムーズな移動が可能です。
フル規格延伸への期待
西九州新幹線は現在、新鳥栖〜武雄温泉間の整備方式が未定となっています。フル規格での整備が実現すれば、博多から長崎まで乗り換えなしで移動できるようになります。沿線自治体や経済界からは早期延伸を求める声が上がっており、今後の動向が注目されています。
リレー輸送の国際比較
高速鉄道と在来線の接続は、日本だけでなく世界各国で見られる形態です。海外のリレー輸送方式と比較してみましょう。
ヨーロッパの事例
フランスのTGVやドイツのICEでは、高速新線と在来線を直通運転する方式が一般的です。車両が在来線にも乗り入れられる設計となっているため、日本のようなリレー方式は少なくなっています。ただし、スペインのAVEなど、軌間の異なる路線では乗り換えが必要な区間もあります。
台湾高速鉄道の接続
台湾高速鉄道(台湾新幹線)では、各駅で在来線や都市交通との接続が図られています。特に台北駅では、高速鉄道と在来線、地下鉄が一体となったターミナルが整備され、シームレスな乗り換えが可能となっています。
日本のリレー方式の特徴
日本のリレー方式は、対面乗り換えを重視した設計が特徴です。乗り換えの負担を最小限に抑えるため、ホームの配置や動線の設計に細心の注意が払われています。また、特急料金の通算制度など、運賃面でも利用者の負担軽減が図られている点が、海外の事例と比較しても優れている点といえます。
リレー号と鉄道文化
新幹線リレー号は、単なる交通手段としてだけでなく、日本の鉄道文化の一端を担う存在でもありました。
鉄道ファンの注目
リレー号専用塗装の185系は、鉄道ファンから大きな注目を集めました。東北新幹線用の緑帯と上越新幹線用の朱色帯という異なるデザインは、それぞれの路線のアイデンティティを象徴するものでした。運行終了を前にした「さよなら運転」には、全国から多くのファンが駆けつけ、惜別の声が上がりました。当時撮影された写真や映像は、今でも鉄道愛好家の間で貴重な資料として大切にされています。
交通史における意義
リレー号の運行は、日本の交通史においても重要な位置を占めています。新幹線という革新的な交通手段を、既存の鉄道網と効果的に接続する方法を確立したことは、その後の交通政策にも大きな影響を与えました。現在の北陸新幹線や西九州新幹線のリレー方式も、この時の経験を基に設計されています。新幹線網が全国に広がる中で、リレー輸送の重要性は今後も続いていくことでしょう。整備新幹線の建設が進むにつれ、新たなリレー区間が生まれる可能性もあり、その動向に注目が集まっています。
日本の対面乗り換え方式は、高齢者や障害のある方にも配慮した設計として、海外の鉄道関係者からも高く評価されています。バリアフリーの観点からも優れた方式といえます。
よくある質問
Q: 新幹線リレー号は現在も運行されていますか?
A: 1985年に東北・上越新幹線の上野延伸で当初のリレー号は廃止されました。ただし、現在も北陸新幹線の敦賀駅や西九州新幹線の武雄温泉駅で、実質的なリレー輸送が行われています。
Q: リレー号の乗り換えは難しいですか?
A: 乗り換え駅では案内表示が充実しており、ホームも近接しているため、初めてでも迷わず乗り換えできます。標準的な乗り換え時間は8分程度確保されています。
Q: リレー号の特急券は別々に買う必要がありますか?
A: 新幹線と在来線特急を乗り継ぐ場合、通しの特急券として購入できます。みどりの窓口やインターネット予約で一括購入すると、乗継割引が適用される場合もあります。
Q: 185系リレー号の写真や資料はどこで見られますか?
A: 鉄道博物館(さいたま市)や交通科学博物館などで、当時の写真や資料が展示されていることがあります。また、鉄道雑誌のバックナンバーにも多くの記録が残されています。
Q: リレー号ではどの座席がおすすめですか?
A: 乗り換えのしやすさを考慮すると、乗り換え先のホームに近い車両を選ぶのがおすすめです。敦賀駅の場合、階段やエスカレーターの位置を事前に確認しておくとスムーズです。
Q: リレー号と新幹線の乗り継ぎ時間に遅れそうな場合はどうすればいいですか?
A: 遅延が発生した場合、接続列車は可能な限り待機するよう調整されます。ただし、大幅な遅延の場合は次の列車への振り替えとなることもあります。車内放送や駅の案内に注意してください。
Q: 敦賀駅でのリレー方式はいつまで続きますか?
A: 北陸新幹線の大阪延伸が完了するまで継続される予定です。大阪延伸の具体的な時期は未定ですが、完成すれば敦賀での乗り換えは不要になります。
Q: リレー号時代の185系は今どこで見られますか?
A: 185系は2021年3月のダイヤ改正で定期運用を終了し、その後臨時列車などで運行されましたが、現在は引退しています。鉄道博物館などで保存車両を見ることができる場合があります。
Q: 西九州新幹線のリレーかもめはいつ乗り換えなしになりますか?
A: 新鳥栖〜武雄温泉間の整備方式が未定のため、具体的な時期は決まっていません。フル規格での整備が決定すれば、工事完了後に直通運転が実現する見込みです。
リレー号を利用する際の注意点
現在のリレー方式(北陸新幹線敦賀接続、西九州新幹線武雄温泉接続)を利用する際は、いくつかの注意点があります。快適な旅行のために、事前に確認しておきましょう。
荷物の取り扱い
大きな荷物を持っている場合は、乗り換え時間内に移動できるよう余裕を持った計画を立てましょう。特に大型のスーツケースやベビーカーを使用する場合は、エレベーターの位置を事前に確認しておくことをおすすめします。敦賀駅や武雄温泉駅ではバリアフリー設備が整っていますが、混雑時は時間がかかる場合があります。
天候や運行情報の確認
冬季は降雪による遅延が発生することがあります。特に北陸方面への旅行では、出発前に運行情報を確認しておくことが重要です。JR各社のウェブサイトやアプリで最新情報をチェックできます。遅延が予想される場合は、余裕を持った行程を組むことをおすすめします。
指定席の予約
繁忙期は新幹線と在来線特急の両方が混雑します。確実に着席するためには、早めの指定席予約が必要です。えきねっとやe5489などのインターネット予約サービスを活用すると、乗り継ぎ列車をまとめて予約でき便利です。
乗り継ぎ列車の予約は、出発の1ヶ月前から可能です。人気の時間帯は早めに満席になることがあるため、旅行日程が決まったらすぐに予約することをおすすめします。
まとめ
新幹線リレー号は、新幹線開業の過渡期において重要な役割を果たしてきた連絡列車です。1982年の東北・上越新幹線開業時に登場し、上野〜大宮間で約3年間にわたり運行されました。185系電車による緑と朱色の専用塗装車両は、当時の鉄道ファンの記憶に深く刻まれています。
現在では、北陸新幹線の敦賀駅や西九州新幹線の武雄温泉駅で同様のリレー方式が採用されており、新幹線網の発展を支え続けています。敦賀駅では特急サンダーバードやしらさぎとの接続、武雄温泉駅ではリレーかもめとの接続が行われ、多くの利用者が日々乗り換えを行っています。
リレー方式には乗り換えの手間という課題がありますが、対面乗り換えの導入や運賃の通算制度など、利用者の負担軽減に向けた様々な工夫がなされています。将来的には北陸新幹線の大阪延伸や西九州新幹線のフル規格延伸により、これらのリレー区間も解消される見込みです。
新幹線リレー号の歴史を知ることで、日本の鉄道発展の歩みをより深く理解することができます。そして現在も続くリレー方式は、新幹線整備の過渡期における重要な役割を果たし続けています。旅行の際には、リレー方式の仕組みを理解した上で、快適な乗り継ぎを楽しんでください。新幹線とリレー列車を組み合わせた旅は、日本の鉄道技術の粋を体感できる貴重な機会といえるでしょう。ぜひ体験してみてください。

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