JRエキスポライナーは、2025年大阪・関西万博の開催にあわせてJR西日本が運行した臨時快速列車です。新大阪駅から桜島駅まで乗り換えなしで直通し、万博来場者の利便性を大きく向上させました。
この列車は2025年3月15日のダイヤ改正から運行を開始し、万博閉幕日の2025年10月13日まで運転されました。約7か月間にわたり、多くの万博来場者の足として活躍しました。
エキスポライナーの最大の特徴は、新大阪駅から万博最寄り駅の一つである桜島駅までを約17〜20分で結んだことです。通常であれば大阪駅やユニバーサルシティ駅で乗り換えが必要な区間を、直通で移動できる便利な列車でした。
この列車は普通列車扱いのため、特急料金は不要でした。新大阪〜桜島間の運賃はわずか240円で、新幹線の「大阪市内」行きのきっぷを持っていれば追加料金なしで桜島駅まで乗車できました。
使用車両には、大阪環状線で活躍する323系電車が使われました。中でも特別仕様の「JR WEST Parade Train」と呼ばれる編成は、車内にLEDパネルを設置し、AR技術を用いたリアルタイム映像を楽しめる演出が施されていました。
エキスポライナーは万博閉幕とともに運行を終了しましたが、万博アクセスの要として多くの来場者に利用された記念すべき列車として、鉄道ファンの間でも話題となりました。
エキスポライナーの運行概要と停車駅

エキスポライナーの運行概要と停車駅について詳しく解説します。万博アクセスに最適な列車でした。
運行区間と経路
エキスポライナーは新大阪駅を出発し、大阪駅、ユニバーサルシティ駅を経由して桜島駅まで運行しました。経由路線は、東海道本線(JR京都線)、大阪環状線、桜島線(JRゆめ咲線)です。
新大阪駅から大阪駅までは東海道本線を走行し、大阪駅から環状線に入ります。環状線の西側を経由してJRゆめ咲線に乗り入れ、終点の桜島駅に到着する経路でした。
停車駅一覧
エキスポライナーの停車駅は以下の4駅のみでした。
新大阪駅は新幹線との乗り換え駅で、遠方から万博に訪れる観光客の玄関口として機能しました。東海道・山陽新幹線、九州新幹線から乗り換えて万博会場へ向かうことができました。新大阪駅は1日の乗車人員が約13万人を誇る西日本最大の新幹線駅です。
大阪駅は大阪の中心ターミナルで、JR各線や阪急、阪神、地下鉄など多くの路線が乗り入れています。大阪市内や近郊からの万博来場者が多く利用しました。駅直結の商業施設「ルクア大阪」や「グランフロント大阪」もあり、万博帰りにショッピングを楽しむ人も多くいました。
ユニバーサルシティ駅はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の最寄り駅です。万博と合わせてUSJを訪れる観光客の利用も見られました。駅周辺にはホテルや飲食店が集まるシティウォーク大阪があり、観光拠点として賑わっていました。
桜島駅は万博会場最寄り駅の一つで、終点となります。駅から万博会場(西ゲート)まではシャトルバスで約15分の距離でした。駅前は万博期間中に臨時バスターミナルが設置され、多くの来場者の乗り換え拠点となりました。
通過駅について
エキスポライナーは快速運転を行うため、途中の複数の駅を通過しました。
大阪駅からユニバーサルシティ駅までの間にある福島駅、野田駅、西九条駅、安治川口駅は全て通過しました。これにより、大阪駅からユニバーサルシティ駅までノンストップで移動できました。
西九条駅は環状線と桜島線の分岐点で、通常の各駅停車はここで乗り換えが必要な場合もありますが、エキスポライナーは直通で通過するため乗り換えの手間がありませんでした。
安治川口駅は貨物駅としての側面も持ち、コンテナ列車が発着する拠点駅です。エキスポライナーはこの貨物拠点も通過し、快速性能を発揮しました。
通過駅を利用したい場合は、各駅停車のJRゆめ咲線を利用する必要がありました。各駅停車は日中でも10〜15分間隔で運行されており、通過駅への移動にも困ることはありませんでした。
エキスポライナーという名称は、「エキスポ(Expo)」と「ライナー(Liner)」を組み合わせた造語です。万博を意味するエキスポと、直通列車を意味するライナーを合わせて、万博アクセス専用列車であることを分かりやすく表現しています。
エキスポライナーの時刻表と運行本数
エキスポライナーの時刻表と運行本数について詳しく解説します。運行パターンを紹介します。
運行時間帯
エキスポライナーは朝から夜まで運行されていました。新大阪駅発の列車は7時台から19時台まで、桜島駅発の列車は11時台から22時台まで設定されていました。
平日と土日祝日で若干時刻が異なり、土日祝日の方がやや本数が多い傾向にありました。
新大阪発 桜島行きの時刻
平日の新大阪発桜島行きは1日14本が設定されていました。朝の時間帯は7時32分発を皮切りに、8時00分発、8時30分発、9時31分発と続きます。
10時台以降は概ね60分間隔で運行され、10時44分発、11時44分発、12時44分発、13時44分発、14時44分発、15時44分発、16時44分発と続きました。
夕方以降は17時41分発、18時41分発、19時39分発が設定され、最終列車は19時39分発でした。
土日祝日は平日と同様のダイヤで、一部時刻が若干異なる場合がありました。
桜島発 新大阪行きの時刻
桜島発新大阪行きは1日12本が設定されていました。始発は11時15分発で、以降12時15分発、13時15分発、14時15分発、15時15分発と概ね60分間隔で運行されました。
夕方以降は16時11分発、17時15分発、18時15分発、19時15分発、20時15分発、21時15分発、22時15分発と続き、最終列車は22時15分発でした。
所要時間
新大阪駅から桜島駅までの所要時間は、下り(桜島行き)が約17〜24分、上り(新大阪行き)が約17〜21分でした。
列車によって所要時間に差があるのは、途中駅での行き違いや運行ダイヤの調整によるものです。最も速い列車は17分で結んでおり、通常のルートで乗り換えを含む場合と比べて大幅な時間短縮が実現しました。
運行間隔
日中の運行間隔は概ね60分で、毎時1本程度の運行でした。万博開催期間中の需要を考慮した本数設定となっていましたが、混雑時は乗車できない場合もあったとの報告もありました。
エキスポライナー以外にも、JRゆめ咲線の各駅停車が運行されていたため、桜島駅へは複数の選択肢がありました。各駅停車は10〜15分間隔で運行されており、エキスポライナーの発車時刻に間に合わなくても、次の各駅停車で移動できました。
ただし、各駅停車は大阪駅発着または西九条駅乗り換えとなるため、新大阪駅から乗り換えなしで桜島駅へ向かうにはエキスポライナーが唯一の選択肢でした。
エキスポライナーの料金と乗車方法
エキスポライナーの料金と乗車方法について詳しく解説します。
運賃
エキスポライナーは普通列車扱いのため、特急料金は一切不要でした。通常の普通列車・快速列車と同様に、乗車券のみで利用できました。
主な区間の運賃は以下の通りでした。新大阪〜桜島・ユニバーサルシティ間は240円、大阪〜桜島・ユニバーサルシティ間は200円でした。これは通常の普通列車と同じ運賃設定です。
ICカード(ICOCA、Suica、PASMOなど)での乗車も可能で、改札機にタッチするだけで利用できました。交通系ICカードは全国相互利用が可能なため、関東のSuicaや九州のSUGOCAなどでも乗車できました。
新幹線からの乗り継ぎ
新幹線で「大阪市内」行きのきっぷを持っている場合、追加料金なしで桜島駅まで乗車できました。これは桜島駅がJRの「大阪市内」ゾーンに含まれているためです。
遠方から新幹線で万博に訪れる観光客にとって、新幹線から直接エキスポライナーに乗り換えられるこのシステムは非常に便利でした。
予約の必要性
エキスポライナーは全車自由席で、事前の予約は不要でした。駅に到着したらそのまま乗車でき、座席は先着順でした。きっぷ売り場や券売機に並ぶ必要もなく、ICカードがあればすぐに乗車できました。
ただし、混雑時は満席で乗車できない場合もあったため、時間に余裕を持った行動が推奨されていました。
乗車位置と乗り場
新大阪駅でのエキスポライナーの発車ホームは、在来線の15・16番ホーム(JR京都線・神戸線ホーム)でした。新幹線からの乗り換えの場合は、新幹線改札を出て在来線改札に向かい、15・16番ホームへ移動する流れでした。
新幹線ホームから在来線ホームまでは徒歩約5〜7分程度かかります。乗り換え時間に余裕を持って移動することが推奨されていました。案内表示や放送でエキスポライナーの発車時刻と乗り場が案内されていました。
大阪駅では環状線の1番ホームから発車し、環状線外回りと同じホームでした。ユニバーサルシティ駅と桜島駅では通常のJRゆめ咲線と同じホームに停車しました。
なお、大阪駅は2023年に開業したうめきた地下ホームとは異なり、従来の地上ホームからの発車でした。
エキスポライナーは普通列車扱いなので、青春18きっぷでも乗車可能でした。お得に万博にアクセスしたい鉄道ファンにとっては嬉しいポイントでした。
JR WEST Parade Trainの特徴と車内設備

エキスポライナーの使用車両であるJR WEST Parade Trainについて詳しく解説します。
323系電車について
エキスポライナーには、大阪環状線で活躍する323系電車が使用されました。323系は2016年に登場した新型車両で、大阪環状線やJRゆめ咲線で活躍しています。それまで使われていた103系や201系に代わり、現在では大阪環状線の主力車両となっています。
車両は8両編成で、座席はロングシートを採用しています。車内は明るく開放的な雰囲気で、空調設備や車内案内表示も充実していました。各ドア上には17インチの液晶ディスプレイが設置され、行き先案内や乗り換え情報が表示されます。
323系の最高速度は120km/hで、スムーズな加減速が特徴です。車体はステンレス製で、オレンジ色のラインが入ったJR西日本のアーバンネットワークらしいデザインとなっています。
JR WEST Parade Trainとは
JR WEST Parade Trainは、323系電車の中でも万博仕様の特別編成です。大阪・関西万博へのアクセスルートをパビリオンのように楽しんでもらうというコンセプトで装飾された車両でした。
車体には万博をイメージした特別ラッピングが施され、外観からも通常の323系と区別できました。
車内LEDパネルの演出
JR WEST Parade Trainの最大の特徴は、1号車(桜島寄り先頭車)に設置された大型LEDパネルです。車内全長にわたって設置されたLEDパネルでは、走行中に様々な映像演出が行われました。
AR技術を用いたリアルタイム映像が楽しめ、乗車中も万博気分を味わえる工夫がされていました。まるで動くパビリオンのような体験ができると話題になりました。
平日朝の代走車両
エキスポライナーは主にJR WEST Parade Trainで運行されましたが、平日朝7〜9時台に新大阪駅を出発する4本については、221系電車が使用されていました。
これは車両運用の都合によるもので、221系はJR西日本の近郊型電車として各線で活躍している車両です。323系とは異なりクロスシートを採用しており、座席配置が異なる点が特徴でした。
朝の時間帯にエキスポライナーに乗車する場合は、車両が異なる可能性があることを知っておくと良いでしょう。
車内設備
323系電車には充実した車内設備が整っています。
各ドア上部には車内案内表示器が設置され、次の停車駅や乗り換え案内が表示されました。また、車内放送は日本語と英語で行われ、外国人観光客にも配慮されていました。万博開催期間中は、万博関連の案内も放送されていました。
車いすスペースやベビーカー置き場も設けられており、バリアフリーにも対応していました。優先座席も各車両に設置されています。
空調設備は各車両に完備されており、夏場でも快適に乗車できました。窓は大型化されており、沿線の景色を楽しむこともできました。
なお、323系電車にはトイレは設置されていません。乗車前に駅のトイレを利用しておくことが推奨されていました。新大阪駅や大阪駅には構内に複数のトイレがあり、乗車前に利用できました。
桜島駅から万博会場へのアクセス
エキスポライナーの終点である桜島駅から万博会場への移動方法を解説します。
桜島駅の位置
桜島駅はJRゆめ咲線の終点駅で、大阪市此花区北港に位置しています。駅番号はJR-P17で、1日の乗車人員は約8,000人です。駅周辺にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)があり、観光スポットとして知られるエリアです。
駅舎は高架駅で、ホームは1面2線の構造となっています。バリアフリー設備も完備されており、エレベーターやエスカレーターで改札階と行き来できます。
万博会場は桜島駅から直線距離で約4kmの場所にあり、徒歩でのアクセスはできませんでした。駅前にはロータリーとバスターミナルが整備され、万博期間中はシャトルバスの発着場として機能しました。
シャトルバスでの移動
桜島駅から万博会場(西ゲート)へは、シャトルバスを利用する必要がありました。バスで約15分の距離で、万博会場の西ゲートに到着しました。
シャトルバスは桜島駅バスターミナルから発車し、万博開催期間中は頻繁に運行されていました。バスは専用レーンを走行し、一般道路の渋滞の影響を受けにくい設計となっていました。
バスの乗車定員は約70名で、大型バスが使用されていました。車内は冷暖房完備で、立ち乗りも可能でしたが、座席に座れることがほとんどでした。車内では万博に関する映像が流れ、会場到着前から万博気分を味わえる演出がありました。
シャトルバスの予約制度
万博開催期間中、シャトルバスの混雑緩和のため予約制度が導入されました。2025年5月30日以降、桜島駅バスターミナルを始発〜10時30分に出発するバスは予約が必須となりました。
予約は万博公式サイトやアプリから行うことができ、事前に利用時間帯を確保できる仕組みでした。
その他の万博アクセス方法
万博会場へのアクセスはエキスポライナー以外にも複数の方法がありました。
大阪メトロ中央線を利用して夢洲駅(万博会場直結)へ行く方法が最もダイレクトなルートでした。夢洲駅は万博のために新設された駅で、会場まで徒歩でアクセスできる利点がありました。ただし、開催期間中は混雑が激しかったとの報告もありました。
また、海上アクセス(シャトル船)も運行されており、大阪港やユニバーサルシティポートから万博会場へ船で移動することも可能でした。海上からのアプローチは渋滞の影響を受けないメリットがありました。
さらに、舞洲からのシャトルバスも運行されていました。自家用車で舞洲のパークアンドライド駐車場まで来て、そこからシャトルバスで会場へ向かうルートです。マイカー利用者にとっては便利な選択肢でした。
高速バスも各地から万博会場行きが運行され、関西圏外からの来場者にも複数のアクセス手段が用意されていました。
エキスポライナーと他のアクセス方法の比較
エキスポライナーと他の万博アクセス方法を比較して解説します。
大阪メトロ中央線との比較
大阪メトロ中央線は、万博会場に直結する夢洲駅まで乗り入れており、会場まで徒歩でアクセスできる最もダイレクトなルートでした。
中央線は本町駅やコスモスクエア駅から乗車でき、運行本数も多かったため利便性が高い反面、開催期間中は非常に混雑しました。特に朝の入場ピーク時や夕方の帰宅時間帯は、車内が満員になることも珍しくありませんでした。
夢洲駅は万博開催にあわせて新設された駅で、最新の設備が整っていました。駅から万博会場のゲートまでは徒歩でアクセスでき、バスへの乗り換えが不要という大きなメリットがありました。
エキスポライナーは桜島駅からシャトルバスへの乗り換えが必要でしたが、比較的混雑が分散されていたため、落ち着いて移動できるメリットがありました。座席に座れる確率も高く、快適な移動を求める方には好評でした。
所要時間の比較
新大阪駅から万博会場までの所要時間を比較すると以下のようになります。
エキスポライナー利用の場合:新大阪駅から桜島駅まで約17〜20分、桜島駅から万博西ゲートまでシャトルバスで約15分、合計約35〜40分でした。
大阪メトロ利用の場合:新大阪駅から御堂筋線で本町駅まで約10分、本町駅から中央線で夢洲駅まで約20分、合計約30〜35分でした。
所要時間はほぼ同程度ですが、乗り換え回数や混雑状況によって体感時間は異なりました。
料金の比較
新大阪駅から万博会場までの料金を比較すると以下のようになります。
エキスポライナー利用の場合:新大阪〜桜島間240円+シャトルバス代(一部無料、有料の場合あり)でした。
大阪メトロ利用の場合:新大阪〜夢洲間は乗り換えを含めて約420円程度でした。
JRの運賃が安いため、エキスポライナールートの方が若干お得でした。
各ルートのメリット・デメリット
エキスポライナーのメリットは、新幹線からの乗り換えが便利なこと、運賃が安いこと、混雑が比較的緩やかだったことです。デメリットは、桜島駅からシャトルバスへの乗り換えが必要なこと、運行本数が限られていたことでした。
また、エキスポライナーは途中のユニバーサルシティ駅で下車すればUSJにも立ち寄れるため、万博とUSJを同日に訪れる観光客にも便利でした。
大阪メトロ中央線のメリットは、万博会場に直結していること、運行本数が多いことです。デメリットは、混雑が激しかったこと、運賃がやや高いことでした。特に大阪市内からのアクセスには便利でしたが、遠方からの来場者には乗り換えが増えることもありました。
目的や時間帯によって最適なルートを選ぶことが推奨されていました。混雑を避けたい場合はエキスポライナー、早く会場に着きたい場合は大阪メトロ中央線というように使い分けるのがおすすめでした。
エキスポライナーの歴史と意義
エキスポライナーの歴史的背景と鉄道史における意義を解説します。
万博と鉄道の関係
日本で開催された万博と鉄道は深い関係があります。1970年の大阪万博では、北大阪急行線が千里中央まで延伸され、会場へのアクセスを担いました。当時の万博会場には「万国博中央口駅」が設けられ、期間中に多くの来場者を輸送しました。
2005年の愛知万博(愛・地球博)では、愛知高速交通(リニモ)が開業し、万博会場までの足として活躍しました。リニモは万博終了後も存続し、現在も地域の交通インフラとして機能しています。
2025年の大阪・関西万博でも、鉄道は重要なアクセス手段として位置づけられ、エキスポライナーをはじめとする臨時列車が設定されました。大阪メトロ中央線の夢洲延伸も万博にあわせて行われ、新たな鉄道インフラが整備されました。
JRゆめ咲線の歴史
エキスポライナーが走行したJRゆめ咲線(桜島線)は、1898年に開業した歴史ある路線です。正式名称は桜島線で、西九条駅から桜島駅までの全長4.1kmの短い路線です。
当初は工業地帯への貨物輸送が中心でしたが、2001年のユニバーサル・スタジオ・ジャパン開業に合わせて「JRゆめ咲線」の愛称がつけられ、旅客輸送の重要性が増しました。USJ開業時にはユニバーサルシティ駅が新設され、観光路線としての性格が強まりました。
桜島駅は1961年から2001年まで旅客営業を休止していた時期がありましたが、USJ開業にあわせて営業を再開しました。万博開催により、桜島駅は再び脚光を浴び、エキスポライナーの終着駅として多くの観光客を迎え入れました。
現在のJRゆめ咲線は、USJへのアクセス路線として1日を通じて多くの利用者がある人気路線です。大阪駅から西九条駅で乗り換え、または大阪環状線から直通列車で桜島駅まで行くことができます。
臨時列車としての位置づけ
エキスポライナーは臨時快速列車として設定されました。JR西日本は万博開催期間限定で運行し、閉幕とともに運転を終了しました。
このような大型イベント向けの臨時列車は、過去にも様々な例があります。五輪や博覧会の開催時に臨時列車が設定され、イベント終了とともに役目を終えるのが一般的です。
例えば、2021年の東京オリンピック・パラリンピックでは、新幹線の臨時列車や競技会場への直通列車が運行されました。2005年の愛知万博(愛・地球博)では、「エキスポシャトル」という臨時列車が名古屋駅と万博八草駅(現・八草駅)間で運行されました。
エキスポライナーもこうした万博アクセス臨時列車の系譜を受け継ぐ存在として、鉄道の歴史に名を刻みました。
鉄道ファンからの注目
エキスポライナーは鉄道ファンからも大きな注目を集めました。特にJR WEST Parade Trainの特別仕様は話題となり、乗車体験や撮影を目的に訪れるファンも多くいました。
運行初日の2025年3月15日には、新大阪駅や桜島駅で多くのファンが集まり、出発式も行われました。JR西日本の関係者によるテープカットや、一番列車の乗客への記念品配布などのイベントが実施されました。
撮影スポットとしては、西九条駅付近の高架区間や、桜島駅のホームが人気でした。特に桜島駅では、終点で折り返すエキスポライナーを正面から撮影できるポイントがあり、多くのカメラマンが訪れました。
SNSでもエキスポライナーの話題は盛り上がり、「#エキスポライナー」「#JRWESTParadeTrain」などのハッシュタグで多くの投稿が見られました。車内のLEDパネル演出の動画や、ラッピング車両の写真が数多く共有されました。
万博レガシーとしての意義
エキスポライナーの運行は、万博を支えた交通インフラの一つとして記録に残ります。約7か月間にわたり多くの来場者を運んだ実績は、今後の大型イベント時の鉄道アクセス計画にも参考になるでしょう。
JRゆめ咲線自体は今後も運行が続きますが、新大阪駅からの直通列車という形態は万博限定でした。この経験を活かした今後の鉄道サービス向上に期待が寄せられています。
万博開催により、大阪・関西エリアの鉄道インフラは大きく整備されました。大阪メトロ中央線の夢洲延伸やなにわ筋線の建設推進など、万博をきっかけとした交通網の発展が今後も続いていく見込みです。
エキスポライナーは万博閉幕とともにその役目を終えましたが、万博アクセスの要として活躍した記録は、JR西日本の歴史に刻まれることになりました。
まとめ
JRエキスポライナーは、2025年大阪・関西万博の開催にあわせてJR西日本が運行した臨時快速列車です。新大阪駅から桜島駅まで約17〜20分で結び、乗り換えなしで万博最寄り駅までアクセスできる便利な列車でした。
運行期間は2025年3月15日から10月13日までの約7か月間で、1日あたり新大阪発14本、桜島発12本が設定されていました。運賃は新大阪〜桜島間240円で、新幹線の「大阪市内」行きのきっぷがあれば追加料金なしで利用できました。
使用車両は323系電車で、特にJR WEST Parade Trainと呼ばれる特別編成は車内にLEDパネルを設置し、走行中にAR演出を楽しめる工夫がされていました。
停車駅は新大阪、大阪、ユニバーサルシティ、桜島の4駅のみで、途中の福島、野田、西九条、安治川口は通過しました。桜島駅から万博会場(西ゲート)まではシャトルバスで約15分の距離でした。
エキスポライナーは万博閉幕とともに運行を終了しましたが、万博アクセスの要として多くの来場者に利用された記念すべき列車として歴史に刻まれました。
よくある質問(FAQ)
エキスポライナーは現在も運行していますか?
いいえ、エキスポライナーは2025年10月13日の大阪・関西万博閉幕をもって運行を終了しました。万博開催期間限定の臨時列車だったため、現在は運行されていません。桜島駅へは通常のJRゆめ咲線をご利用ください。
エキスポライナーの運賃はいくらでしたか?
新大阪〜桜島・ユニバーサルシティ間は240円、大阪〜桜島・ユニバーサルシティ間は200円でした。普通列車扱いのため特急料金は不要で、ICカード(ICOCA、Suica等)でも利用可能でした。
JR WEST Parade Trainとは何ですか?
JR WEST Parade Trainは、エキスポライナーで主に使用された323系電車の特別編成です。万博仕様の特別ラッピングが施され、1号車には大型LEDパネルが設置されてAR演出が楽しめる車両でした。
エキスポライナーの停車駅はどこでしたか?
停車駅は新大阪駅、大阪駅、ユニバーサルシティ駅、桜島駅の4駅のみでした。途中の福島駅、野田駅、西九条駅、安治川口駅は通過していました。
新幹線からエキスポライナーへ乗り換えるにはどうすればよかったですか?
新大阪駅で新幹線を降り、在来線ホームに移動してエキスポライナーに乗車できました。「大阪市内」行きのきっぷを持っていれば、追加料金なしで桜島駅まで利用可能でした。
桜島駅から万博会場まではどうやって行きましたか?
桜島駅から万博会場(西ゲート)まではシャトルバスを利用し、約15分で到着しました。混雑緩和のため、朝の時間帯は事前予約制が導入されていました。
エキスポライナーは毎日運行されていましたか?
はい、万博開催期間中は毎日運行されていました。平日と土日祝日で一部時刻が異なりましたが、基本的には毎日約60分間隔で運行されていました。
青春18きっぷで乗車できましたか?
はい、エキスポライナーは普通列車扱いのため、青春18きっぷでも乗車可能でした。追加料金なしで利用できたため、お得に万博にアクセスできる手段の一つでした。

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