
「新横浜」と「横浜」、名前が似ているけれど何が違うの?と疑問に思ったことはありませんか?実はこの2つは約5km以上も離れた完全に別の駅です。新幹線で「横浜に行こう」と思って新横浜駅で降りたら、中華街や赤レンガ倉庫に行けなかった——そんな失敗談は旅行者の間で後を絶ちません。
✅ この記事でわかること
✓ 新横浜駅と横浜駅の位置関係と距離
✓ 2つの駅の乗り入れ路線と役割の違い
✓ 目的地別のおすすめ駅(中華街・新幹線など)
✓ 新横浜〜横浜間の乗り換え方法と所要時間
なぜ「新横浜」という駅ができたのか、その歴史的な経緯を知ると、2つの駅の違いがより深く理解できます。この記事では、両駅の違いを徹底比較します。
新横浜と横浜は別の駅|2つの駅の違いと使い分けを徹底解説

新横浜駅と横浜駅は約5km離れた別の駅
「新横浜」と「横浜」は名前こそ似ていますが、まったく別の駅です。直線距離にして約5.3km、道路距離では約7km離れており、徒歩で移動するのは現実的ではありません。新横浜駅は横浜市港北区に位置し、東海道新幹線の停車駅として知られています。一方、横浜駅は横浜市西区にある神奈川県最大のターミナル駅で、6つの鉄道会社が乗り入れる巨大駅です。この2つの駅を間違えると、目的地に到着できないどころか、予定が大幅に狂ってしまう可能性があります。特に地方から横浜に来る方や外国人観光客にとっては、「新横浜で降りたら中華街に行けなかった」「横浜駅で降りたら新幹線に乗れなかった」という失敗談がよく聞かれます。
この記事でわかること
✅ この記事でわかること
✓ 新横浜駅と横浜駅の基本的な違いと乗り入れ路線
✓ 目的地別にどちらの駅を使うべきか
✓ 2つの駅間の移動方法と料金比較
✓ 新横浜駅が横浜駅から離れた場所に作られた歴史的理由
✓ 2023年開業の東急・相鉄新横浜線による変化
新横浜は「新幹線の駅」、横浜は「街の中心駅」

2つの駅の違いを一言で表すなら、新横浜駅は「新幹線の玄関口」であり、横浜駅は「横浜の中心ターミナル」です。新横浜駅に停車する新幹線はのぞみ・ひかり・こだまの全列車で、2008年以降すべての東海道新幹線の営業列車が停車するようになりました。大阪・名古屋方面から横浜エリアにアクセスする際の玄関口です。一方、横浜駅はJR東日本、東急電鉄、京急電鉄、相模鉄道、横浜高速鉄道(みなとみらい線)、横浜市営地下鉄の6社が乗り入れ、1日の乗降客数は約230万人を誇る神奈川県最大の駅です。横浜の観光地である中華街やみなとみらいへのアクセスは横浜駅が圧倒的に便利です。
間違えやすいポイントと注意事項
新横浜と横浜を間違える最も多いケースは、「横浜方面への新幹線のきっぷを買ったのに横浜駅に新幹線が来ない」というパターンです。東海道新幹線の「横浜の駅」は新横浜駅であり、横浜駅には新幹線は停車しません。逆に、「中華街に行こうとして新横浜で降りた」というケースも多く、中華街の最寄り駅は横浜駅からみなとみらい線で6分の元町・中華街駅です。また、切符を購入する際に「横浜まで」と言うと横浜駅行きの乗車券が発行され、「新横浜まで」と言うと新横浜駅行きの乗車券が発行されますので、行き先を正確に伝えることが重要です。
乗り入れ路線の比較|新横浜は5路線、横浜は6社乗り入れ

新横浜駅の乗り入れ路線
新横浜駅には5つの路線が乗り入れています。最も重要なのは東海道新幹線(JR東海)で、東京から新大阪、さらに博多まで直通する高速鉄道の停車駅です。在来線としてはJR横浜線(JR東日本)があり、八王子方面や東神奈川・横浜方面へ接続しています。横浜市営地下鉄ブルーラインは1985年に開業し、あざみ野から湘南台を結ぶ路線で、横浜駅や関内駅など横浜市中心部へのアクセスに便利です。そして2023年3月18日に開業した東急新横浜線と相鉄新横浜線が加わり、渋谷・目黒方面や海老名・湘南台方面への直通運転が可能になりました。この2路線の開業により、新横浜駅は東急東横線・目黒線、東京メトロ副都心線・南北線、都営三田線、東武東上線、埼玉高速鉄道など7社局14路線と接続する広域ネットワークの結節点となりました。
横浜駅の乗り入れ路線
横浜駅は6つの鉄道会社が乗り入れる神奈川県最大のターミナル駅です。JR東日本は東海道線・横須賀線・京浜東北線・根岸線・湘南新宿ラインが発着し、東京・品川・渋谷・新宿・大宮方面など首都圏の広範囲をカバーしています。東急東横線は渋谷から横浜を結び、東京メトロ副都心線を経由して池袋・新宿三丁目・和光市まで直通運転しています。みなとみらい線(横浜高速鉄道)は東急東横線と直通運転し、横浜駅からみなとみらい・元町中華街方面へ向かう観光客の足として重要な路線です。京急本線(京浜急行電鉄)は羽田空港や品川方面への高速アクセスを提供し、相鉄本線は横浜から海老名・湘南台方面を結びます。そして横浜市営地下鉄ブルーラインが新横浜・あざみ野方面と湘南台方面を結んでいます。
| 比較項目 | 新横浜駅 | 横浜駅 |
|---|---|---|
| 所在地 | 横浜市港北区 | 横浜市西区 |
| 新幹線 | あり(全列車停車) | なし |
| 乗り入れ路線数 | 5路線 | 6社・多数路線 |
| 主な用途 | 新幹線乗り換え・ビジネス | ショッピング・観光拠点 |
| 周辺の雰囲気 | 計画的に開発されたオフィス街 | 歴史ある繁華街・ターミナル |
東京からのアクセス比較
東京から横浜エリアに向かう場合、どちらの駅を使うかで所要時間と料金が大きく異なります。東京駅から新横浜駅へは東海道新幹線でわずか18分ですが、料金は指定席で約3,010円かかります。一方、東京駅から横浜駅へはJR東海道線で約25分、料金はICカード利用で約483円と圧倒的に安価です。つまり、横浜の街に遊びに行くなら横浜駅が安くて便利で、大阪・名古屋方面への出張や旅行で新幹線に乗るなら新横浜駅を使うというのが基本的な使い分けです。品川駅からなら京急線を使って横浜駅まで約20分、JR東海道線でも約17分で到着します。
羽田空港からのアクセス比較
飛行機で横浜に来る場合、羽田空港からのアクセスは横浜駅の方が圧倒的に便利です。羽田空港から横浜駅へは京急線で約25〜30分、約350円と手軽にアクセスできます。乗り換えなしの直通列車も多く運行されており、空港からスムーズに横浜の中心部に到着できます。一方、新横浜駅へは空港連絡バスが主な手段で、所要時間は約30〜50分、料金は約1,000円です。バスは1時間に1〜2本程度の運行で、道路状況によって所要時間が大きく変動するため注意が必要です。成田空港からの場合は、成田エクスプレスで横浜駅まで約1時間30分、料金は約4,170円です。新横浜駅へは横浜駅で乗り換えが必要となります。
目的地別ガイド|中華街・みなとみらい・横浜アリーナへの行き方

横浜中華街に行くなら横浜駅から
横浜観光の定番である横浜中華街に行くなら、使うべきは横浜駅です。横浜駅からみなとみらい線に乗り、終点の元町・中華街駅までわずか約6分。駅の出口を出るとすぐに中華街の門が見えるという便利さです。料金はICカード利用で210円程度と手頃です。もし新横浜駅から中華街に向かう場合は、横浜市営地下鉄ブルーラインで関内駅まで行き(約22分)、そこから徒歩約10分で中華街に到着するルートが便利です。あるいはブルーラインで横浜駅まで行き、みなとみらい線に乗り換える方法もあります。いずれにしても新横浜駅からは30分以上かかるため、中華街が目的なら横浜駅を起点にする方が効率的です。
みなとみらいは横浜駅からすぐ
ランドマークタワー、赤レンガ倉庫、コスモワールド(大観覧車)などがあるみなとみらい地区へは、横浜駅からみなとみらい線でみなとみらい駅まで約3分です。横浜駅から徒歩でもアクセス可能で、そごう横浜店側の出口から海方向へ歩くと約15〜20分でみなとみらい地区に到着します。特に晴れた日は、海沿いの遊歩道を歩きながらランドマークタワーやベイブリッジの景色を楽しめるため、散歩を兼ねた移動もおすすめです。ランドマークプラザは地下2階から5階まで全長200m、約160のショップやレストランが入る大型ショッピングモールで、みなとみらい観光の中心的存在です。赤レンガ倉庫は明治末期から大正初期に建設された歴史的建造物で、現在は文化・商業施設として営業しています。
横浜アリーナ・日産スタジアムなら新横浜駅
コンサートやイベントで訪れる方が多い横浜アリーナと、サッカーの国際試合やライブイベントが開催される日産スタジアムは、どちらも新横浜駅が最寄りです。横浜アリーナはJR新横浜駅の北口から徒歩約6分の場所にあり、最大収容人数17,000人を誇る多目的イベント会場です。日産スタジアム(横浜国際総合競技場)は新横浜駅から徒歩約10〜15分で、収容人数72,327人は日本最大級です。2002年のFIFAワールドカップ決勝戦の会場としても知られています。なお、日産スタジアムへはJR横浜線の隣駅である小机駅から徒歩約7分のルートも便利です。大規模イベント開催時は新横浜駅が非常に混雑するため、小机駅を利用するのも賢い選択です。
📝 目的地別・駅の使い分け早見表
- 横浜中華街 → 横浜駅(みなとみらい線で6分)
- みなとみらい地区 → 横浜駅(みなとみらい線で3分)
- 山下公園・港エリア → 横浜駅(みなとみらい線で6分)
- 横浜アリーナ → 新横浜駅(徒歩6分)
- 日産スタジアム → 新横浜駅(徒歩10〜15分)
- 新横浜ラーメン博物館 → 新横浜駅(徒歩5分)
- ショッピング(百貨店) → 横浜駅(駅直結多数)
新横浜ラーメン博物館も新横浜駅すぐ
新横浜駅ならではの観光スポットといえば、新横浜ラーメン博物館です。新横浜駅から徒歩約5分の場所にあり、1994年の開業から30年以上の歴史を持つ世界初のフードアミューズメントパークです。館内は昭和33年(1958年)の下町の街並みを再現しており、ノスタルジックな雰囲気の中で全国各地のラーメンの名店の味を楽しめます。各店舗ではミニサイズのラーメンも提供しているため、複数の店舗をはしごして食べ比べができるのが大きな魅力です。2024年に30周年を迎え、伝統的な「青竹打ち」の技法を使ったラーメン作り体験など、食べるだけでなく学べるコンテンツも充実しています。新幹線の乗り換え時間に余裕がある方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
新横浜駅と横浜駅の間の移動方法を比較

JR横浜線で約11分・170円が最安
新横浜駅から横浜駅への移動で最も安いのはJR横浜線です。ICカード利用で約170円、所要時間は快速利用で約11〜13分です。新幹線で新横浜駅に到着した場合、JR横浜線へは改札内で乗り換えできるため、スムーズに移動できます。ただし注意点として、横浜線の一部の列車は東神奈川駅止まりがあり、その場合は東神奈川駅で京浜東北線に乗り換えて1駅で横浜駅に到着します。日中の快速列車は横浜駅まで直通運転しているものが多いですが、時間帯によっては乗り換えが必要ですので、車内のアナウンスや行き先表示を確認しましょう。通勤ラッシュの時間帯はかなり混雑するため、荷物が多い場合は次に紹介する地下鉄の方が快適です。
横浜市営地下鉄ブルーラインで約11分・220円
もう一つの移動手段は横浜市営地下鉄ブルーラインです。料金は約220円とJRより50円高いですが、所要時間は快速で約8分、各停でも約12分とほぼ同等です。ブルーラインの最大のメリットは乗り換えが一切不要な点です。JR横浜線のように東神奈川駅での乗り換えを気にする必要がなく、新横浜駅から横浜駅まで直通で運行しています。また、JR横浜線と比べて混雑が少ない傾向があり、座席に座れる確率も高いです。ただし、新幹線ホームからブルーラインのホームまでは地下深くまでの移動が必要で、階段やエスカレーターでの移動に5〜10分程度かかる点は考慮すべきです。荷物が少なく、確実に座って移動したい方にはブルーラインがおすすめです。
2023年開業の東急新横浜線という新ルート
2023年3月18日に開業した東急新横浜線は、新横浜駅と横浜駅間の移動に新たな選択肢を提供しています。ただし、東急新横浜線は新横浜駅から日吉駅を経由して渋谷・目黒方面へ直通する路線であり、横浜駅への直通列車はありません。横浜駅に行く場合は日吉駅で東急東横線に乗り換える必要があり、所要時間は約20〜25分と、JR横浜線やブルーラインより時間がかかります。しかし、東急新横浜線の真価は渋谷・目黒方面への直通運転にあります。新横浜駅から渋谷駅まで最速約25分、目黒駅まで最速約23分で、乗り換えなしで行けるようになりました。これは従来のルート(新横浜→横浜→渋谷)に比べて大幅な時間短縮です。
タクシーやバスでの移動
新横浜駅と横浜駅の間はタクシーでも移動可能です。渋滞がない場合の所要時間は約15分、料金は約2,350〜2,620円程度です。深夜に新幹線で到着して電車が終了している場合や、大きな荷物がある場合にはタクシーが便利です。バスは相鉄バスの浜1系統が新横浜駅と横浜駅西口を結んでいますが、1日5本程度の運行で途中停車が多く、所要時間は約48分と時間がかかるため、あまり実用的ではありません。複数人で移動する場合はタクシーの方がコストパフォーマンスが良く、荷物の心配もなく快適に移動できます。
なぜ新横浜駅は横浜駅から離れた場所に作られたのか

新幹線のルートは既存の東海道とは別に設計された
新横浜駅が横浜駅から離れた場所にある最大の理由は、東海道新幹線のルート設計にあります。1964年に開業した東海道新幹線は、東京〜大阪間を最短距離で最速に結ぶことを最優先に建設されました。在来線の東海道本線は横浜駅を経由して海岸沿いに走っていますが、新幹線はより内陸側の直線的なルートが選ばれました。横浜駅は海に近い低地にあり、周辺は既に市街地が密集していたため、新幹線の高架線路を通すための用地確保が困難でした。そこで、新幹線と在来線(JR横浜線)が交差する地点に駅を設けるという方針がとられ、現在の新横浜駅の場所が選ばれたのです。新幹線のルートは直線的であることが速度維持のために重要であり、横浜駅を経由するとルートが大きく迂回してしまうという技術的な理由もありました。
開業当時は一面の田んぼだった新横浜
1964年の新横浜駅開業当時、駅周辺は「白鷺が舞い、蛍が飛びかう」一面の水田地帯でした。横浜市内最大の農業地帯であり、鶴見川の影響で洪水も頻繁に発生する湿地帯だったため、宅地開発の対象にもなっていませんでした。しかし、この「何もない土地」だったことが、逆に新幹線の駅用地として最適だったのです。地価が安く、広大な用地を確保しやすかったため、駅の建設費用を抑えることができました。開業当初の新横浜駅はJR横浜線(当時は単線)との乗換駅に過ぎず、新幹線も各駅停車の「こだま」しか停車しない静かな駅でした。駅前にはほとんど建物がなく、「新幹線の駅なのに田んぼしかない」と揶揄されたこともあったと言います。
60年で田園地帯から一大ビジネス街へ変貌
しかし、新横浜駅の周辺は開業から60年の間に劇的な変貌を遂げました。1970〜80年代にはオフィスビルやホテルの建設が始まり、1985年には横浜市営地下鉄ブルーラインの新横浜駅が開業して横浜市中心部へのアクセスが大幅に改善されました。1992年には最速列車「のぞみ」が登場し、新横浜駅への停車本数が段階的に増加。1994年には新横浜ラーメン博物館が開業して観光面でも注目を集めるようになりました。そして2008年には東海道新幹線の全営業列車が新横浜駅に停車するようになり、名実ともに「横浜の新幹線の玄関口」としての地位を確立しました。2023年の東急・相鉄新横浜線の開業で渋谷方面や相鉄沿線との直通運転が始まり、新横浜駅は「神奈川県内のハブ駅」としてさらなる発展を遂げています。
日本の「新○○」と付く新幹線駅(新横浜、新大阪、新神戸など)は、ほとんどが在来線の中心駅とは離れた場所に建設されています。これは新幹線が直線的なルートを重視して建設されたためで、既存の都市中心部を経由することよりも速度と効率を優先した結果です。新横浜駅もその典型例で、「新」が付く駅名は「本来の駅とは別の場所にある」ことを示す目印とも言えるのです。
横浜駅もまた「移転を繰り返した駅」という歴史がある
実は横浜駅にも興味深い歴史があります。現在の横浜駅は「3代目」であり、開業から現在の位置に落ち着くまでに2回の移転を経験しています。初代横浜駅は1872年(明治5年)に日本初の鉄道開業とともに誕生しましたが、その場所は現在の桜木町駅付近でした。1915年に2代目横浜駅が現在の高島町付近に移転し、さらに1928年に現在の位置(3代目)に移転しました。横浜駅は「日本のサグラダ・ファミリア」と呼ばれるほど常に工事が行われている駅としても有名で、1915年から100年以上にわたって何らかの工事が続いています。新横浜駅が計画的に一から開発された街であるのに対し、横浜駅は歴史の中で自然に発展・変容してきた街という、対照的な成り立ちを持っているのです。
2023年開業の東急・相鉄新横浜線で何が変わったか

渋谷〜新横浜が最速25分で直結
2023年3月18日に開業した東急新横浜線・相鉄新横浜線は、新横浜駅のアクセスを劇的に改善しました。最大の変化は、渋谷駅から新横浜駅まで最速約25分、目黒駅から約23分で、乗り換えなしで到着できるようになったことです。それ以前は渋谷から新横浜に行くには、渋谷→横浜(東急東横線)→新横浜(横浜線またはブルーライン)と乗り換えが必要で、40分以上かかっていました。この新路線は日本鉄道賞の最高位「大賞」を2023年10月に受賞するほどの画期的なプロジェクトでした。東京都心部から新横浜駅への直通アクセスが実現したことで、新幹線利用者の利便性が飛躍的に向上しています。
相鉄沿線から新横浜への時間が半減
東急新横浜線と同時に開業した相鉄新横浜線は、相模鉄道沿線の住民にとって革命的な路線となりました。相鉄本線の大和駅から新横浜駅までの所要時間は、従来の約40分から約19分に半減。乗り換えも不要になりました。海老名や二俣川方面からも新横浜駅へのアクセスが大幅に改善され、新幹線利用のために横浜駅を経由する必要がなくなったのです。これは相鉄沿線の不動産価値にも影響を与えており、新横浜線沿線の住宅需要が増加していると報告されています。相鉄と東急の直通運転により、海老名〜新横浜〜渋谷〜池袋が1本の列車で結ばれるという、これまでにない広域ネットワークが形成されました。
7社局14路線をつなぐ広域ネットワーク
東急新横浜線・相鉄新横浜線の最大の特徴は、その直通先の広さです。新横浜駅を起点に、以下の路線と直通運転が行われています。相鉄本線・いずみ野線、東急東横線・目黒線、東京メトロ副都心線・南北線、都営三田線、東武東上線、埼玉高速鉄道です。これにより、7社局14路線が新横浜駅を介して接続する広域鉄道ネットワークが完成しました。池袋や新宿三丁目、永田町、大手町方面からも乗り換え1回以内で新横浜駅にアクセスできるようになり、「新横浜駅は遠い」という従来のイメージが大きく変わりつつあります。この路線の開業により、新横浜駅は単なる「新幹線の乗り換え駅」から「神奈川県内のハブ駅」へと進化しました。
横浜駅との関係性はどう変わったか
東急・相鉄新横浜線の開業は、新横浜駅と横浜駅の関係性にも変化をもたらしました。従来、新幹線を利用するためには横浜駅を経由して新横浜駅に向かう乗客が多く、横浜駅は新横浜駅への「乗り換え拠点」としての役割も担っていました。しかし、東急・相鉄新横浜線の開業により、東急沿線や相鉄沿線からは横浜駅を経由せずに直接新横浜駅にアクセスできるようになりました。これにより横浜駅の乗り換え需要は一部減少した一方、新横浜駅の利用者は増加しています。ただし、横浜駅が持つ「ショッピング・観光の拠点」としての機能は変わっておらず、2つの駅はそれぞれの強みを活かして共存・補完し合う関係に変化しつつあります。
周辺エリアの比較|新横浜はビジネス、横浜はショッピングと観光
新横浜駅周辺はオフィス街とイベント施設
新横浜駅の周辺は、計画的に開発されたオフィス街が広がっています。駅前には大手企業のオフィスビルが立ち並び、新横浜プリンスホテルの円筒形の建物がランドマークとなっています。駅直結のキュービックプラザ新横浜はショッピングや飲食が楽しめる商業施設ですが、横浜駅周辺の百貨店群に比べると規模は控えめです。新横浜駅周辺の最大の特徴は、横浜アリーナや日産スタジアムといった大型イベント施設が集中していることです。コンサートやスポーツの大会がある日は、駅周辺が観客で賑わいを見せます。また、新横浜ラーメン博物館や、近年増加している飲食店の充実も見逃せません。ビジネスとイベントを中心とした、新しい街の雰囲気が特徴です。
横浜駅周辺は大型商業施設の集積地
横浜駅の周辺は、大型商業施設が密集する神奈川県最大のショッピングエリアです。そごう横浜店、横浜高島屋という2つの百貨店をはじめ、ジョイナス、ルミネ横浜、横浜ベイクォーター、NEWoMan横浜(ニュウマン横浜)など、多数のショッピングモールが駅を取り囲むように配置されています。駅から各施設へは屋根付きの通路や地下道が整備されている場所も多く、雨の日でも濡れずに買い物を楽しめるのが大きな魅力です。横浜駅西口のダイヤモンド地下街は、飲食店やファッション店が立ち並ぶ巨大な地下商店街で、横浜の日常的な買い物から観光客のグルメ探しまで幅広いニーズに応えています。横浜駅は「通過する駅」ではなく、「目的地としての駅」としての機能が非常に強いのです。
観光なら横浜駅、出張なら新横浜駅が基本
横浜エリアへの旅行を計画する際、「観光目的なら横浜駅」「出張目的なら新横浜駅」というのが基本的な使い分けです。横浜の主要観光地である中華街、みなとみらい、赤レンガ倉庫、山下公園、港の見える丘公園などは、すべて横浜駅からみなとみらい線で簡単にアクセスできます。宿泊施設も横浜駅周辺やみなとみらい地区に多く、観光の拠点として最適です。一方、大阪や名古屋から横浜エリアに出張で来る場合は、新横浜駅周辺のビジネスホテルに宿泊し、新幹線で往復するのが効率的です。もちろん、出張後に横浜の観光やショッピングを楽しみたい場合は、新横浜駅からブルーラインやJR横浜線で約11分で横浜駅に移動できます。
宿泊するならどちらのエリア?
宿泊先の選び方も、旅の目的によって異なります。新横浜駅周辺のホテルは、新幹線の利用が前提のビジネス出張に最適です。新横浜プリンスホテルやダイワロイネットホテル新横浜など、ビジネスユースに適したホテルが充実しています。新幹線の始発に乗りたい場合や、横浜アリーナでのイベントに参加する場合にも便利です。横浜駅周辺〜みなとみらい地区は、観光やレジャー目的の宿泊に向いています。横浜ロイヤルパークホテル(ランドマークタワー内)、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル、ホテルニューグランド(山下公園前)など、景観の美しいラグジュアリーホテルが揃っています。みなとみらいの夜景を部屋から楽しめるホテルは、特にカップルや家族連れの旅行に人気です。予算を抑えたい場合は、横浜駅周辺のビジネスホテルも充実しています。
新横浜と横浜に関するよくある質問
新幹線で「横浜」に行きたい場合はどちらの駅で降りるべき?
横浜駅から新横浜駅への終電は何時?
横浜駅から新横浜駅への終電時刻は、利用する路線によって異なります。横浜市営地下鉄ブルーラインの横浜駅発新横浜方面の最終列車は概ね23時30分〜0時前後です。JR横浜線は横浜駅から直通便がない場合、京浜東北線で東神奈川駅まで行き、横浜線に乗り換える必要があります。東神奈川駅発の横浜線最終は0時過ぎまで運行されています。新横浜から新幹線の最終に乗りたい場合は、東京方面行き最終のぞみが21時台、新大阪方面行きの最終のぞみも21時台ですので、それに間に合うように横浜駅を出発する必要があります。時刻は改正で変わるため、必ず最新の時刻表で確認してください。
新横浜駅に荷物を預ける場所はある?
新横浜駅にはコインロッカーが多数設置されています。JR新横浜駅の改札内外、地下鉄ブルーラインの改札付近、キュービックプラザ新横浜内などに設置されており、小型(300円〜)から大型(600〜700円)までサイズも豊富です。新幹線を降りてから横浜観光に出かける前に荷物を預ける方が多いため、大型ロッカーは午前中に埋まりやすい傾向があります。大きなスーツケースがある場合は、駅構内の荷物預かりサービスや、手荷物配送サービスの利用も検討してみてください。横浜アリーナでのイベント開催日は特にロッカーが混雑するため、早めの確保が重要です。横浜駅にもコインロッカーは多数ありますが、利用者数が多いため同様に混雑する傾向にあります。
外国人観光客が迷いやすいポイント
新横浜と横浜の混同は、外国人観光客にとっても大きな問題です。英語表記では新横浜が「Shin-Yokohama」、横浜が「Yokohama」と明確に区別されていますが、日本語に不慣れな方には「Shin」が何を意味するか分かりにくいのが実情です。特に多いのが、新幹線の切符に「新横浜」と書いてあるのに横浜駅で待っているというケースです。JR各社の英語案内でも「Shin-Yokohama is NOT Yokohama Station」という注意書きが見られるほどです。旅行ガイドブックや観光サイトでもこの点は強調されていますが、それでも毎年多くの外国人観光客が2つの駅を間違えています。もし外国人の友人を横浜に案内する機会があれば、「新横浜=新幹線の駅」「横浜=街の中心駅」と伝えておくと親切です。
まとめ

📌 新横浜と横浜のポイント総まとめ
✓ 新横浜駅と横浜駅は約5.3km離れた別の駅
✓ 新横浜駅は新幹線の全列車が停車する横浜の新幹線玄関口
✓ 横浜駅は6社が乗り入れる神奈川県最大のターミナル駅
✓ 中華街・みなとみらいに行くなら横浜駅が便利
✓ 横浜アリーナ・日産スタジアムは新横浜駅が最寄り
✓ 2つの駅間はJR横浜線約11分・170円で移動可能
✓ 2023年の東急・相鉄新横浜線開業で渋谷〜新横浜が最速25分に
新横浜と横浜は名前こそ似ていますが、駅の性格も周辺の雰囲気もまったく異なります。新横浜駅は1964年の東海道新幹線開業時に田んぼの中に作られた駅で、60年の歳月を経て一大ビジネス街に成長しました。横浜駅は日本初の鉄道開業以来150年以上の歴史を持つ老舗ターミナルです。
知っておいていただきたいのは、「新横浜」の「新」は「新しい横浜」という意味ではなく、新幹線のルート上に新しく作られた駅であることを示すということです。同様に、新大阪や新神戸も、大阪駅や三ノ宮駅とは離れた場所にあります。
横浜を訪れる際は、この記事を参考に目的地に合った駅を選んでください。新幹線を降りた後に「あれ、中華街はどこ?」と迷うことがなくなるはずです。

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